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フェルメール見てきました

九州国立博物館で開催中の

フェルメール
「真珠の首飾りの少女」inベルリン国立美術館展
学べるヨーロッパ美術の400年

を見てきました。


フェルメールは一点だけなので、他にどんなものがあるんだろうとわくわくして
行ってきました。

印象に残ったのは木でできた彫刻でした。

入ってすぐの大理石のヨハネ像も白くて若々しい感じがしてお気に入りですが、
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(ジョヴァンニ・ディ・アントニオ・ブオーラに帰属「福音書記者聖ヨハネ」1485年ごろ)

「ヨーロッパは石の文化」という勝手な思い込みを壊すような
第Ⅰ部の部屋は面白いなぁと思いました。

展示してある作品は、木でまるごと彫り出してあるものと、
板を彫って、平面に動物や人物を立体的に表す浮き浮き彫りのものがありました。

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(ティルマン・リーメンシュナイダー派「聖母戴冠」1510年ごろ)


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(イグナーツ・エルハーフェン「シカ狩り」1690年ごろ)


浮き彫りは正面から見て立体的であれば十分だと思うのですが、
横からみても重なる部分まで立体的に彫ってあり、どうやってこんなところまで彫ったのかなぁと
疑問がわきます。



お目当ての「真珠の首飾りの少女」もじっくりと鑑賞。

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(ヨハネス・フェルメール「真珠の首飾りの少女」1662-1665ごろ)


なんだか鏡が少し遠くに感じられなくもないけれど、少女の表情が幸せそうなのでいい。

毛皮の縁取りがしてあるお洋服はなんだか高そうだ。

左端には中国から輸入された壺も置いてあって、
お金持ちのお家のお嬢様のようである。

お金持ちのお嬢様が幸せになっちゃいけない道理はないのだけれど、
下三分の一の暗い画面になんだか裏のテーマがあったりするんではなかろうか。
などと思いをめぐらせてみたり。


Ⅱ部の素描も楽しみにしていました。

ボッティチェッリの描くダンテの『神曲』の一場面は
一つの画面に同じ人物が何パターンも時間の経過にあわせて描かれている。
同じ人物っていうのは解説を見なくては分からなかったけど。
架空の動物の絵もカッコイイ。

写真はあえてグッズになっていなかった方の絵を。
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右端の天使のポーズがいいなぁ。


最後はバテシバとレカミエ婦人の微笑みを見て、いい女とは何だろうとか
考えたりしながら帰りました。



10月末に行ったので11月からの菊祭りの準備が進んでいて、
開催前だから何もないだろうとカメラを持って来なかったのがくやまれました。


平成12月19日(水)~3月10日(日)までの
文化交流展示室の「フィンランド・クレスコレクション 江戸の粋、印篭」展も気になります。
おしゃれすぎるだろ~!

平成24年12月1日(土)~3月10日(日)宝物殿の
「フィンランド・テキスタイルアート」も見逃さないようにせんとな~。


ぶろぐるぽに参加しています*
写真はすべて九州国立博物館からお借りしています。