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先週R18の映画を二本を見てきました。

最近東京の方ではロマンポルノというものが女性の間で流行っているらしい
との情報を得て、福岡でもKBCシネマで24日まで上映すると聞いたので行ってみたのです。

ロマンポルノってなんだろう。AVみたいなものなんだろうか。
たくさんの観客とエッチなものを見るって一体どんな気分だろう?

流石に友人を誘うわけにもいかず一人で見に行きました。

「丸秘女郎市場、一枚ください」(正式には丸の中に秘と書きます)
「白い指の戯れ、一枚ください」

チケット売り場でタイトルを口にするだけで恥ずかしいのですが、
これもR指定の映画を見るための何かのプレイに違いない。


ロマンポルノは10分に1回くらいの割合で絡みのシーンがでてくるのですが、モザイクはナシ。

見えてはいけない所はすべてカメラのアングルや物によってカットされるのでした。

たとえば棚や植物が邪魔したり、大事な所が見えない角度で撮ってあったりするわけです。
モザイクがかかったり、全部が見えるよりもよっぽど洗練されていてこれはアリだな~と
思いました。

映画を見る前は、隣の人が息を荒らげていたらどうしようと
無駄な心配をしていたのですが、席もぎゅうぎゅうではないので、とくにそんなこともなく。
観客の大半は一人。たまに大学生らしき二人連れや映画好きのカップルがいるくらいでした。

コメディタッチのものを見たせいか、
絡みのシーンで笑う場面が多かったのが意外でした。

コトがうまくいかなくて会場から男女問わず笑いが漏れたり。

そう、会場には私以外にも少数ですが女性がいらっしゃったのです。
隣に居た方に声をかけたら71歳でいらっしゃいました。

「自分が30代の頃には女性が見るものじゃなかったし、見に行こうとも思わなかった」
のだそうですが、今は映画を色々見るようになったのでその延長で見に来られたようでした。
もうちょっとお話してみたかったなぁ。
毎日来ているそうなので、作品の比較ができて面白いだろうなぁ。


ラジオから流れる株価の値動きを読み上げる声や挿入歌やら、
最中になにかしらざわざわとした「音」が入るのが新鮮でした。

これもロマンポルノのお決まりごとなのでしょうか?


絡みのシーン以外もお話がきちんと作られていて、
当時の風景や流行りの服装が分かるのもワクワクしました。

あと一作品くらい見れるといいなぁ。

映画の後の講演会で70年代、80年代と時代が変わると作品の印象も変わるので
また違った印象を受けると聞いたのでこちらも気になる所です。

KBCシネマでの上映は終わりましたが、『クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち』は
R15で絡みのシーンはないものの上記のR18より裸体が多く出てくるのでした。

こちらは音楽や照明、こだわりの衣装や構成、
鍛えられた女性の肉体で芸術的なヌードショーを行なう
パリのキャバレーのドキュメンタリーの映画でして、
女性たちの引き締まっているのにセクシーな体つきを見てため息がでました。

パンフレットを見ると、
フランスは胸じゃなくてお尻と脚がきれいだといいのだそうです。
日本でおっぱい信仰が強いのは無いものねだりなのかしら。

8等身のモデル体型美女を見た後にロマンポルノの日本人女性を見ると
ちょっとほっとしたのは言うまでもありません。


日活の公式ページ『生き続けるロマンポルノ』(ロマンポルノについての詳しい説明があります。
このページを見て興味がわきました)

KBCシネマ
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先日『おおかみこどもの雨と雪』を見て参りました。

どんな話かと言うと(以下ネタばれありなので読んでも良い人のみお読みください)

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夏の九博である。
まだ昼前なのにすでにじりじりと暑い。

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昼からシンポジウムがあるので、話を聞く前に展覧会を見ておこうと
十時半ごろ会場に入る。


入った所で出品目録を取ると、いつもより作品数が少なそうなことが
分かる。大きなものが多いのだろう。



とてもシュールな世界が広がっている。

伊藤若冲の『石峰寺図』の前で、
わたしの周りの人も思わず立ち止まって「現代の絵かしら?」
と顔を見合わせている。

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まず目につくのは背景のブルーグレーとペンで描いたような白と黒の線。
丸い線も真っすぐな線も筆で描いたようには見えない。

画面の中央に、丸みを帯びた厚みのない中国風の門。

いくつかの小さな島が直線の橋でつながっていて、そこそこに羅漢がいる。
彼らの表情はなかなか読み取れないが、しぐさに個性を感じる。
寝ていたり立っていたり、勉強しているような者もいる。

なんだかこの世じゃなくてあの世っぽい絵なのだけれど、
丸く描かれている彼らはどことなくユーモラスで可愛らしくて怖くはない。
不思議な絵だ。





長沢芦雪の描く絵は動物が人間のようで、植物が動物のように活き活きとしている、
というのをシンポジウムで伺った。
犬や猿の表情やしぐさがどこか人くさいのだ。


『岩上猿・唐子遊図屏風』は
右隻に荒々しい岩の上にいる憎めない顔の猿の絵。

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左隻には中国風の髪型をした子どもが数匹の犬を連れ、
それをそう遠くはないところで見ている二人の兄弟のような子どもがいる。

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弟は犬が怖い。兄はそんな弟をかばいながら犬を見ているが、
どうも兄には怖い気持ちはなさそうなのだ。

人が飼っている犬を触りたい。
丸っこくて手足が短くて、ふわふわとして楽しそうにしている。
触ったらどんな感じなんだろう?

きりりとした涼しげな目だけど、好奇心がちらちらと窺えるような
お兄ちゃんを勝手に想像してしまう。


これもまたシンポジウムで得た知識だけれど、
屏風は普段、山折り谷折りの状態で見るもので、
まっすぐな平面で見るものではない。

折ると何が変わるかというと距離感が変わるので、緊密度がアップする
そうなのだ。岩の場合はごつごつとした立体感がアップする。

さっきの男の子と犬の距離も縮まれば、また違った感じを受けるのだろうか。
折った展示も見てみたいと思った。

・・・・・・と、書いてみたものの九博のぶろぐるぽさんから頂いた写真を見てみると、
折って展示してある。
わたしが見たのは平面だったのかそうでなかったのか、たかが数日前なのに記憶があやしい。

荒々しい線と、優しい線の対比は芦雪の技術の幅広さを感じさせるけど、
なぜ「猿」と「犬」が一つの対の屏風なんだろう。
裏のテーマは「犬猿の仲」だったりするのだろうか?



与謝蕪村の『山野行楽図屏風』

蕪村の俳句の「夏河を越すうれしさよ手に草履」を絵で表すとこうなるような
楽しげな屏風。

右隻に三人の男性、左隻は酔っぱらった彼らの手を引きながら
山道や川の浅瀬を歩く男性たち。

どうやらお客さんが一人増えて、四名の酔っぱらいを六名の若者
が引っ張っているようだ。

冷たい川に足を浸したい今日このごろ。



円山応挙『龍門図』

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三つで一セット(三幅一対)の珍しい龍門図なのだそうだ。

『龍門図』というのは鯉が滝をのぼって龍になるというのがテーマの絵なので、
たいてい鯉は荒々しく描かれる。

だけど、応挙の鯉は静かで涼しげである。
真ん中の鯉は滝をのぼる影しか見えない。

左右の鯉はうろこ一枚一枚が丁寧に描かれていて、
この本物っぽさがあるからこそ、
真ん中の鯉は魚影でもいいのかなと思える。

話を聞くと、真ん中の鯉だけ同じく応挙の『雲龍図屏風』の龍に使われている金泥が
使われているそうで、もう一度じっくりと見てみたくなった。



「美のワンダーランド 十五人の京絵師」
シンポジウム『京絵師の魅力にせまる』
(13:30~17:30まであった!予定より30分長くなったけど色々お話が聞けて楽しかった。
特に最後のディスカッションが聞いていて面白かった。
コーディネーターの方が自分が聞きたいような話を
パネリストの方に聞いて下さったので理解が深まった気がする)。



前期が2012年8月5日まで、後期が2012年8月7日から9月2日まで。
大幅な展示入れ替えがありますので行かれる際は公式サイトを見て行くのがよいかと思われます。



九州国立博物館の「ぶろぐるぽ」に参加しています。
この記事の写真はそちらからお借りしています。
(一枚目のみhon-jが撮ったものです)
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