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「守り伝える日本の美 よみがえる国宝」展
九州国立博物館/H23年8月28日まで。

暑いので行くのはやめようかと思ったけど、ミーハーの血が騒いだので頑張って出かけてみた。

さすがに夏なので、参道の梅ヶ枝餅屋さんに並ぶ人も少ない。
梅ジュースや梅ソフトクリームは売れているようである。


会場に入って、まずはイケメン二人にご挨拶をしに行く。
源頼朝と平重盛である。本物が同時に並ぶのは7月末までということで、慌てて来たのだ。

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重盛は全体的に薄くぼやけたように見えるが、
頼朝はくっきりとしていて帯や刀の柄に付いたひもの青い色も鮮やかだ。
重盛もきっと昔はこんな風だったに違いない。


私が一番心を惹かれたのは「3章の模写・模造 こころと技を継ぐ」の展示だった。

「倶利迦羅龍蒔絵経箱(くりからりゅうまきえきょうばこ) 復元模造」(会期中展示)

発泡スチロールとは思えない試作品と原品と同じように作られた模造品が置いてある。
剣に巻きついて、剣先を飲み込もうとする龍の絵がなんともカッコいい!金ぴかでロックな龍だ。


「紅牙撥鏤尺(こうげばちるのしゃく) 復元模造」(8月7日まで展示)

これは会場の中で一番キュンときたもの。
象牙を赤く塗って、それを彫って色をつけている。
箸箱を大きくしたようなイメージ。

儀式用の「ものさし」だそうだ。
花を咥える鳥や模様がなんとも愛らしい。
ぶろぐるぽの写真に無いのが残念だ。うう。ポストカードもなかった。可愛いのになぁ~。

教育用画像素材集撥鏤(ばちる)の項目は、復元品の制作者の吉田文之さんがどうやって作ったかが載っているので「ばちる」に興味のある方は覗いてみると良いかも。
(展示されている品物を作っている場面ではありません)。



「螺鈿槽箜篌(らでんそうのくご) 復元模造」(8月7日まで展示)

作品目録を見て打ち込んでみたものの、なんて読むのか忘れてしまった。
こういうときにネットで検索できるのは便利だなぁ。

ハープの様な楽器だった。
原品の写真があったけど、ああいう「かけら」と資料と同時代の似たようなものから、
立派に復元できるのだなぁというのが分かって面白かった。
他の物も原品の写真が小さくでもいいので、隣に並べてあるとよかったなぁ。


面白かったのは、正倉院の柱を実感できるセットがあったこと。
建物の床が地上から2.7メートル上にあるって、結構な高さだなぁ。
柱の太さは60センチと書いてあったので、思わず腕を巻きつけてしまった。

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歴史苦手だな~というわりには十分楽しめた。会場内の映像もすべて見て、2時間。
さらに常設展も見て1時間。

前売りを持ってない方は、参道をぷらりとするとまだ買えると思いますので、
行ってみるとよいかもしれません。

九博のぶろぐるぽに参加しています。写真はそちらからお借りしています。

以下は自分で撮った写真。九博の前のスペース(レストランがある側の入り口付近)にあった蓮。
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この水の中におたまじゃくしが居てびっくりした。元気に泳いでました。
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展覧会の会場で、「おいしそう」をこんなに連発することになるとは、思いもしなかった。


朝晩は涼しいのに日中は容赦なく暑いお天気の中、久留米の石橋美術館に行ってきた。

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(噴水の下で本物の鳥が休んでいる)



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髙島野十郎の生まれは久留米、ということで、久留米で開催中の野十郎展。
この前福岡県立美術館で見た「拝啓、髙島野十郎様」展でなんとなく野十郎のことが分かったので、
こちらも見たくて気になっていたのだ。




第1章の20代の絵は全体的に画面が暗く、何が描いてあるか分かりずらい。
第2章40代になってヨーロッパに遊学したあたりから、画面が明るくなって大変見やすくなった。

第3章の静物画のコーナーはどれを見ても、おいしそう、とよだれがでてきそうなものばかりある。

実物とほぼ同じ大きさのさくらんぼや、ぶどう、桃、柿などが、画面に描かれていて、
絵の中に手を入れられたら、取り出して口に入れたいくらいみずみずしさにあふれている。

《ぼたん》と《菊の花》の花瓶の手前に転がっているビー玉の様なものはなんだろう?
ぼたんの方は緑で、菊の方は真珠の様な色の小さな玉が一つ描かれている。

《からすうり》の絵は、枯れた葉っぱと赤い実の色の対比がきれいで、
画面の中にたくさんの実が絶妙なバランスでぶらさがっているのを見るのも面白い絵だなぁと思う。

《菜の花》の絵を見ると、「いちめんの~なのは~な~」というNHKの幼児向けの教育番組で歌っていた
山村暮鳥の詩が思い出される。
暮鳥よりも野十郎の方が後なので、読んでないとも限らないよなぁ。


別館の展示室には足を踏み入れた瞬間、おおっ!となった。
野十郎が親しい人に贈ったという、ろうそくの絵が展示されているのだが、
その場にいた人は「正直、引くわ」というお客さんもいて、賛否両論あるかもしれない。

私は、お盆も近いせいか、納骨堂のイメージが湧いてしまった。
別に悪いイメージではないのだけど。静けさを感じる感じ。

一つずつ見ていくと、細長いろうそくは一本だけで、後は太くて短いものが多い。
そういう生き方をしたいと願う人が多かったのかなぁ?それとも野十郎がそう思っていたのかなぁ。
(いや、でも彼は長生きをするのである)
だとしたら、見た目的なものなのかなぁ。

人にあげたものがこんなにちゃんと残っているなんて、野十郎も嬉しかろう。


* * *

帰りは、近くの(と言っても歩いたら10分くらいはかかりそうな)大砲ラーメンの本店に行ってきた。
店員さんは男の人ばかり。お客さんも男性一人、もしくはカップルで、女性一人はいない。

ラーメンとぎょうざ、おにぎりの付いたセットを頼んだ。(ラーメンがたしか490円でセットが220円)
麺は細く、スープはとんこつなんだろうけど、あまりくさくはなく、半分くらい飲んでしまった。
福岡に居ながら初めてラーメンやさんで、ラーメンを食べた気がする。
(いつもは家で「うまかっちゃん」)

他のお店と比べてみたい気もする。
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英語の曲を聴いても喋れるようにはならんわな~と思いつつ、
朝晩、ごはんの支度をしたり食べたりしながら3週間近く聴いていたアルバム。

OASIS『DEFINITELY MAYBE』1994年

私はオアシスが好き!という人がいて、以前聴いたことがあったのだが、
水かなにかがジョボジョボ~と上から下に落ちるような音が入っていて、生理的にダメだ!と
思ってそれ以来避けてきた。

まぁ、それでも名前を知ってるアーティストの曲を聴いてみようという企画だし、
オアシスはなんだかんだ言って図書館のCDコーナーにもたくさん置いてある貴重なアーティストなので
(レッチリは以前紹介したアルバムしか置いてない!)
まず『 (What's the Story)Morning Glory』を借りた。

CMでも聴くような歌が入ってるな~と思って聴き、次に上のアルバムを借りたのだが、
アルバムとしてはコチラの方が私の好みにあってるな~と思った。

違った曲調の歌が色々と入っているにもかかわらず、一つとしてまとまっている所が、なんだかいい。

私のCDプレイヤーはランダム再生ができないので、
最初から最後まで聴いて良い曲順になっていると評価が高くなるのである。

レッチリ、U2に引き続き、このアルバムも捨て曲なし、なのだが、(一曲目から朝ロックにいい曲だし!)

好きなのを3つあげるなら・・・・・・

「Live Forever」「Digsy's Dinner」「Married With Children」

「リブ・フォーエヴァー」はMaybe~という曲の入り方とサビがいい。
ラフに歌ってる感じなのにサビに行くと高い裏声(?)にキュンとなる。

「ディグジーズ・ダイナー」は明るいノリの曲。なんだけど、それだけじゃないような。
幸せってこんな感じかなぁ。

「マリード・ウィズ・チルドレン」は、こんなふうに結婚相手(男)にすねられたら、可愛くてしょうがないだろうなぁ。結婚生活、長く続きそうです。



は!書いてる場合じゃない!そろそろ図書館に行かねば!(夕立がきそうです)
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野十郎様、初めまして。

今日はバーゲンのついでに福岡県立美術館に来てみました。
あ、ついで、って言ってすみません。
あと、ありがとうございますを先に言っておきます。


野十郎様のおかげで、わたしは初めて県美の4階に行くことができました。
(図書室があるのも初めて知りました)。


いつもは美術館に行っても特別展だけ見てお腹いっぱいになってしまうので、
上の階に行ったことがなかったのです。



私が気になった絵は「月」「すいれん」「けし」「池のある風景」「静物」です。


「月」の絵は満月ですよね?満月の夜は、いつもより月が明るくて、

月の周りがあんな風に明るいですもんね。


「すいれん」の絵は、何かの本の表紙みたいですね。
黒い背景に睡蓮がぽつぽつと浮かんで。詩集かなぁ。


「けし」の絵にはちょっとびっくりしてしまいました。

柔らかそうなピンクの花びらに不似合いな、って言ったら言い過ぎでしょうか?
花に不似合いなくらい力強さを感じさせる茎がくっついていて。
今度けしを見つけたら、じっくり観察してみます。案外たくましさを感じる花なのかもしれませんもんね。



「池のある風景」は朝でしょうか?夕方でしょうか?

私は朝だったらいいなと思います。
空にも木にも草にもピンクが少しずつ入っていて、
それが朝日に照らされたせいだと考えたら素敵だなと思うのです。
何だか良い一日が始まりそうです。


「静物」はりんご二つと陶器の湯呑のようなものがテーブルに置かれた絵ですが、
私はこれを見てちょっと涙が出てきてしまいました。

テーブルはたぶん木製で、表面につやを出す加工がされていて、
りんごと湯呑が水面に映るかのようにテーブルに逆さまに描かれています。

昔、子供のころ家にあったテーブルに突っ伏して、ぼんやりと周りにある物を眺めていた時、
こんなふうにものが逆さまに見えたなぁと思いだしたら、涙が出てきてしまったのです。


野十郎様が描く絵は、人物以外の絵が多いそうですが、
人の気配を感じさせる、と会場の説明書きにあった気がします。

すばらしい絵を見て感動したり、想像したりすることはよくありますが、
一枚の絵が、思いがけない記憶を「今」に引っ張り出してくるという体験は、なかなかありません。


描かれたものの裏には描いた人がいるわけで、
野十郎様が私のように感じながら物を見たわけではないでしょうが、
「物をそのように見た」という部分は同じだと思えるのです。

本当に勝手だとは思いますが、絵の中に縁を感じたのです。
今日はそれが申し上げたくて筆を執ったしだいです。


久留米の石橋美術館で行なわれている「髙島野十郎・里帰り展」で
また、たくさんの絵に会えることを楽しみにしています。


                                         敬具

平成23年7月11日
                                         ヨシト




「拝啓 髙島野十郎 様」展 福岡県立美術館(H23・8・31(水)まで)





 
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「森と芸術」展(H23年7月3日(日)まで)
そのあとは巡回。
福井県立美術館7月29日(金)~8月28日(日)
札幌芸術の森美術館  9月3日(土)~10月23日(日)



JRの目黒駅から10分ほど歩くと、交差点の先に木が生い茂っている一角があった。
入場料を払って中に入ると、背の高い緑の壁がざわざわとした外の景色を遮って、車の音もだいぶ聞こえないようになった。

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雨が降ってきたので慌てて道の奥の建物の入口まで走ると、ルネ・ラリックのガラスの女性のレリーフが私を迎えてくれた。
足元の床にはモザイクのタイルが敷き詰められている。

こちらの美術館は昔、朝香宮(あさかのみや)邸として1933年に建てられた建物で、1920年代~1930年代にかけてヨーロッパを席巻した装飾様式「アール・デコ」を現在に伝えるものだと、館内でもらったパンフレットに書いてあった。
たぶん建った当時は流行の最先端だったんだろうなぁ。

展覧会の会場は、建物の各部屋になっていて、昔大広間だったところや大食堂だった部屋などを移動しながら作品を見ていく。

洋風だけど、部屋の広さが日本人の体形にあっているような気がする。
今の感覚からすると、一部屋一部屋はちょっと狭いような。(自分の家より十分広いけど)。

壁や天井、建物の細かい所までこだわっていて、見る方も気が抜けない。
暖炉の目隠しに使うラジエーターカバーが花模様のところもあれば、魚の模様のところもあった。
天井の隅の切り込みみたいなものは換気のためだろうか。

アンリ・ルソーは今年、長崎で見た絵の人だ。赤ちゃんを描いた絵のカラフルさとは違うけど、画面の中いっぱいに濃い空気が漂っている。《エデンの園のエヴァ》

一日目に見た、タヒチに行く前のゴーギャンの絵がここにもあった。
《愛の森の水車小屋の水浴、ポン‐ターヴェン》
何人かの少年の姿が水浴びしたり、水浴びをし終えて草の上に座っている。
本で見るより実際に見た絵の方が全体的にピンクっぽく見えたのだけど、想い出補正が働いているのだろうか。

そしてもう一つ、昨日見た印象派展にもあったアンリ・ファンタン‐ラトゥール。
印象派展では桃が三つ皿の上に描かれている毎日見ても飽きないようなシンプルな絵だったけど、こちらは《二人のオンディーヌ》。
水の精の女性は幻想的で色っぽくて、森の中で迷わされても本望かもしれない。


階段の手すりも立派だな~と思いながら2階に上る。

第6章の「メルヘンと絵本の森」に置いてあった絵本や本の挿絵などがどれもわくわくするようなものばかりで、展覧会の本を買ってしまったけど、
絵本の写真は大きくないので、現物が見られるならぜひ見られたし。絵本が全部欲しくなってしまうこと間違いない。


(本には展示されていない表紙などが載っているので買っても損は無いと思う。
カタログというよりは、情報のいっぱい詰まった「本」なので)


私が失敗したな~と思ったのは、お財布を持って歩かなかったこと。
 
展覧会の関連グッズ売り場は館内の最後の方にあり、庭園入り口近くのミュージアムショップに無いものもあるという張り紙がしてあったのだが、手元に財布もなく、コインロッカーに入れてある財布を取りに美術館の玄関に行く時間もなかったのだ。

帰り際にミュージアムショップを覗くと、アンティークのアクセサリーなどが置いてあって見るだけでも楽しかった。(万単位のものもある)



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庭の方から見た美術館。



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庭にはところどころに彫刻が置いてある。



庭園を満喫して、駅へ向かい、帰路に着いた。
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