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聖福寺の住持の仙がいさんにまつわる色々を見れたらいいなぁと、
福岡市博物館の「博多聖福寺」展に行ってみました。

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奥村玉蘭の『釈迦誕生図』の賛( 画面の中に書きそえた、その絵に関する文)に
仙がいさんのささっと描いてあるのに可愛らしい絵がありました。

仙がいさんが使っていた木の切り株の真ん中をくりぬいた
『切株大火鉢』もなんだかいい味だしてます。
物にいろいろこだわりがあったのかなぁ。
高価な物というより、天然の物で、変わった形をしている物が好きだったのかなぁ。


最後の部屋には博多出身の山崎朝雲という方の十六羅漢像がありました。
十六人の羅漢(悟りを開いた高僧)はそれぞれ違う顔立ちやポーズをしているので
一人一人じっくり眺めます。

朝雲は高村光雲の弟子なんだそう。(光雲は高村光太郎の父)
こんなすごい作品を彫る方が福岡に居たなんて初めて知りました。
朝雲は仏師の方から学んだあと、光雲のもとで西洋の写実的な彫刻技術を学びます。

羅漢像だけなのか、朝雲のスタイルなのかわかりませんが(それとも西洋の技術?)
まず粘土で像の原型を作り、石膏像を作って、
星取り機で印をつけて原型を木にうつしかえるように彫っていきます。

粘土で像を作ると細かいところまで表情を追求でき、上記のような作業を経て木を彫るので
普段よく見る仏像より表情豊かなのかもしれません。

(こちらのサイトが参考になるかと。
『博多が生んだ彫刻の巨匠 山崎朝雲、冨永朝堂』
色々詳しいお話が載っています)。



なかでも「伐那波斯尊者(ばなばしそんじゃ)」の切れ長の目にポっとなり、
長い間みとれてしまいました。

石膏像の方が白いので陰影が分かりやすいなと思いました。


ポストカードがなかったので
家に帰って朝雲の写真集を検索してみたけれど、一万七千円とだけ書いてあってどんな写真が
収められているか分からないのでさすがに買えず。(載ってたとしても手を出しにくい価格!)

図録を買っとくべきだったか。


会場をでるとお腹が鳴ったので喫茶店を覗くと、十二時の時点ですでに満席状態。
メニューを見たら日替わり定食が七、八百円くらいからあるのでリーズナブルに感じました。
しかもいろんなメニューがある!今度行ったら行ってみたいものです。

とぼとぼ退散して立ち寄った西新駅の近くの
フレッシュネスバーガーのハモンセラーノサンドが美味しくて
(チーズの甘さとハムの塩っ気とパンのさっくり具合がいい!)満足しました。
こちらもまた食べたい。じゅるり。


悟りの道は遠そうです。

福岡市博物館で開催中の「日本最初の禅寺 聖福寺」展
2013年6月16日(日)まで
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九州国立博物館の『日本初 大ベトナム展』(H25年6/9まで)に行ってきました
ベトナムと言えばアオザイくらいしか思いつかないので、
どんな所なんだろう?とわくわくして展覧会に行ってみました。

最初の方の展示を見ると、片側が海に接した南北に長い国で、
北と中央と南に大きな都市があることが分かります。

最初に目を引いたのは
砂岩(さがん)の彫刻。

彫刻というと大理石のようなつるつるしたイメージで、
砂岩なんて言葉を目にするのは滅多にないような気がします。

砂岩の彫刻はなんだかとても温かみがあります。
砂を固めて作ったような、触ると柔らかそうな感じがするのです。

獅子にしてもシヴァ神や踊り子にしても、全体的に丸みを帯びた彫られ方をしているのも
温かく感じられる要因かもしれません。

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第3章の「ベトナミーズビューティー」にある螺鈿細工の数点の作品にはうっとりしました。

下の写真ではないのですが「中秋節行列図螺鈿掛板」が面白かったです。

たくさんの人がいて同じような服を着ていても、色の濃淡で単調にならないようにしているようです。
毛彫りといって、貝の表面を彫って人の顔などが細かく表現されていました。

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翼善冠(よくぜんかん)や冕冠(べんかん)といった帽子の様な冠を見て、ため息をつき、
青花花鳥文瓜型壺(せいかかちょうもんうりがたつぼ)はカボチャみたいで持って帰りたくなりました。


出口近くにあるベトナムのモン族の女性の衣装(右)も素敵でした。
写真で見ると分かりづらいのですが、スカートの横がプリーツになっていてオシャレです。

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エスカレーターを上って四階の文化交流展示室の
「江戸のモダニズム 古武雄」展にも行ってみました。(H25年5/26まで)

「古 武雄」という人の個展かしら?と思ったら違っていました。

今から四〇〇年近く前に佐賀県の西部で誕生した「古武雄(こだけお)」というやきものでした。


刷毛でヒマワリが描いてあるように見える平鉢や象嵌(ぞうがん)の技法で作られた作品などがありました。

鉢を作ったあとに貝殻(貝殻のやきもの?)を鉢の縁につけ、
その上から釉薬をかけるという作品もあって面白かったです。




九州国立博物館のぶろぐるぽに参加しています。
記事中の写真は九博から提供して頂いてます。

(写真はぶろぐるぽにエントリーするともらえるので展覧会を見てブログを書いた、
または書く予定の方はエントリーするとよいかも)
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長徳寺

山口晃さんの『ヘンな日本美術史』に載っていたので行ってみた。
ちょっと変わった六道絵があるお寺である。
アポなしの一般人が文化財を見せてもらえるわけもなく、
それでもお寺の方のご厚意でカラーコピーした冊子を頂き、五分くらいで敷地を後にする。
ただただ、申し訳なかった。



淨眞寺
渋谷から自由が丘駅で乗り換え、九品仏駅で降りて数分。

両脇に(たしか)松の木の参道が見えてくる。

浄真寺はとても広かった。
なのに拝観料は無料。
近所の方たちが散歩がてらお堂に頭を下げていた。

ここには釈迦如来座像と九体の阿弥陀仏と五劫思惟阿弥陀如来座像(アフロっぽい髪型の仏像)がある。

釈迦如来座像のある本堂はちょっと平等院の鳳凰堂に似てる気がする。
仏像の周りの三方の上部が壁になって、そこに小さい仏像が飾られているのです。
仏像の手前の明かりを置く木彫りの龍の台もかっこよかった!

昨年行った浄瑠璃寺は九体の阿弥陀如来が一つのお堂の中に入っていたけど、
ここは三体ずつ三つのお堂に分かれている。(左から下品堂、上品堂、中品堂)

面白いなぁ。

(JTBのMOOK『仏像ワンダーランド 鎌倉 東京』を参考に行きました)


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会田誠展 天才でごめんなさい


閉館二時間前に森タワーに着いたわたしは二つの展覧会を見ようと思い、
会田さんのを最後に見たら夜ごはん食べれなくなるんじゃないか?と考え
会田さんのを見てからミュシャ展に行くことにした。

チケット売り場には会田展に入ろうとする人への注意の呼びかけの看板があり、
なかなかに刺激的な雰囲気が漂っている。
こんなの初めて見た。

恐る恐る会場に行くと会田さんの古い作品から新しい作品まで色々展示されてあった。

一人デモ行進のマシーンは北九州市立美術館で見たことがあったので、
なんだか懐かしい。マイクで喋ると、マシーンがリピートしてくれるのだ。

スーツを着た人の灰色の山はミュシャの戦争の絵にも似たようなものがあった。

たくさんの女子中学生(?)がスクール水着を着て滝で遊ぶ《滝の絵》は、
借りた音声ガイドの会田さんの解説によると「風景画」なんだそうだ。

風景+女性の裸体はよくあるけど、たくさんの女子が同様の水着になるとちょっと変だ。
でも女の子たちの配置がいいのか表情に怖い子がいないからか、
グロテスクな作品でぎゃ~!!となっていたわたしには、けっこうホッとできる絵だった。


会場の一角はカーテンで覆われ、この中はさらに刺激が強いと説明書きがある。

ここにくるまで裸の女の子を見たり、血みどろなものを見て
もうだいぶ刺激をうけまくってきているのに、これ以上何があるんだ?という
好奇心でカーテンをくぐる。

・・・・・エロ半分グロ半分という感じでしょうか。

大きなゴキブリ×女の人にはドキドキしました。畳がいいのか。
あとは・・・・・・書くのは控えます。



ミュシャ財団秘蔵ミュシャ展 パリの夢 モラヴィアの祈り

最初の方にあるミュシャの息子や娘の肖像画が自然な表情を捉えていて素敵だ。

ちょっと怒ってそうだったり、自慢げだったり。


ミュシャと言うと枠がある絵を思い浮かべるけど、それだけではなく
今回の展覧会は枠がない作品や戦争を描いたもの、
祖国のために描いた絵など、色々なミュシャを見ることが出来るので行ってみると良いかも!

色使いや民族衣装も見応えあり。




ミュシャ展を見終わって、スカイビューも満喫したけど、
会田展のピンク色の記憶が抜けず、
食欲なくすかなぁと思っていたけど、
なんやかんや思いながらかつ丼を平らげることができました。


美術館には心を揺さぶられに行こうぜ!


六本木ヒルズ東京シティービュー


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3月に東京に行ってきました。


原美術館
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『MU[無]─
ペドロ コスタ&ルイ シャフェス』

某作家さんの本の表紙の写真がここだったような気がして行ってみました。
品川の駅からバスに乗り、帰りはバスにうまく乗れずスーツケースをごろごろさせながら
長い坂を下りました。

うす暗い空間に映像が流れ、彫刻が置いてある部屋はちょっと不安になりました。
サンルームにあった解説文にどちらかのアーティストの言葉で
「アートは日々流れていく時間を立ち止まらせるもの」のようなことが書いてあって、
仕事続きでくたくたのわたしはそうかもなぁと思いました。

「少年という男、少女という女」
という映像の作品は一つの部屋にスクリーンが一つあり、
その表と裏に別々の映像が同時に映し出されるというものでした。
内容に関連はないようだけど、実はあるのかもしれない。

言葉も分からないし、字幕もないのでただ流れる映像から
何をしているところなんだろうなぁと想像するばかり。

何かを壊すような音や人の声に不安になるけれど、画面の中の人はそうでもないみたいでそれゆえに
長い間、表と裏をうろうろしながら見ていました。

人は一つのことを一つの方向からしか見れないし、
分からないことは想像するしかないんだなぁとそんなことを思いました。



オンラインショップ
葉っぱの形の傘が何とも可愛い。差すにはちょっと勇気がいるけど。
現物は茶と明るい緑が置いてありました。


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東京国立博物館

特別展「飛騨の円空―千光寺とその周辺の足跡―」

開館間もないのに、
博物館の一室に仏像とそれを見る人たちでぎゅうぎゅうでした。

手のひらの中に収まりそうな仏像や二メートル近い大きな仏像までサイズは色々。
丸太を真ん中から二分割して彫っているので背中の面が平らです。
手のひらサイズの仏像だけは後ろまでちゃんと彫ってあります。

二分割した丸太をさらに二分割して一つの丸太から不動明王と二童子を
作ったりしているものもあり無駄がありません。

宇賀神像(顔はあごひげの長いお爺さんで胴はとぐろを巻いたヘビ!)も円空にかかると違います。
単純な線で魚の骨みたいな像なので見るとふふっと笑ってしまうのです。




博物館から歩いて5分くらい。
国立国会国際子ども図書館

建物の中や外がとてもおしゃれです。
小さなカフェもあります。
本日のパスタは菜の花、シラス、サクラエビなどがのった和風の味付け。五百円。
料理は食券制。すぐに売り切れてしまうようです。

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展覧会を見に、そしてTVを見て気になっていたライス焼きを食べに行きたい、ということで
熊本に行ってきました。

老舗のライス焼き店は検索したところ、夕方からしか開いてなかったので早々にあきらめることに。
くやしい。昼でも食べれる店はないのかな?

美術館の裏手の恋のしずくというお店で馬肉入りカレーを食べ(油っぽくなくあっさりしていた)
目的地へGO!

さてさて今回は、
奈良美智「君や僕にちょっと似ている」(熊本市現代美術館)へ。


デパートの真ん前、大きなアーケードのある商店街の近くに美術館はあります。

受付で奈良さんの女の子のぬりえをもらいました。
「大人にもくれるんですか?」と思わず訊くと「みなさんにお渡しするようになってます」とのこと。

近くの机で塗って壁に貼られた絵は、
かなりの数の色々な色の女の子で溢れていました。


部屋に入ると彫刻がいくつかある部屋、ドローイングの部屋、奈良さんの私物のある部屋、
カンヴァスに描かれた絵が置いてある部屋などがありました。

「樅の子」・・・・・・後ろから見ると樅の木。前から見ると樅の木のかぶり物をしたような子どもの彫刻。
           樅の木の妖精なのかな?

「Young Mother」・・・・・・まっすぐこちらを見つめているだけなのに、何か強い意思を持っていそうな
瞳と全体の雰囲気のアクリル絵画。
1対9の前髪の分け方とちょっと四角く見える顔の形によって意思の強さがでてるのかも。

「学生A」・・・・・たしか髪をアップにした女の子とネコの絵。

「ミラーボール盆踊り」
・・・・・・奈良さんの絵に胸の谷間がある!!のです。貴重じゃないかなぁ。あいや、あいや。



先月行った会田誠展と違って圧倒的に女の子の鑑賞者が多い展覧会だな~と思いました。
ポストカードになっている絵の種類は少なくて、ちょっと残念でした。
(画集買わなくてすみません)

展覧会後は美術関連の本や漫画がたくさんあるスペースへ。
思い切って押し入れのようなスペースに座って足を伸ばし本を読んでみました。
階段に座って読むとか、まるで家のようです。

天井のくぼみには霧がかかったような紫がかった青い空があります。
なんだか見たことあるような?

名前を探すとジェイムズ・タレルでした。

直島で一度作品を見たのでこれが作品だと気付きましたが、
以前来た時は作品ということに気付いてなかったような。

私も少しは経験値がたまったのでしょうか。なんだかちょっと嬉しい発見でした。

くぼみがあるなら陰もできるのではないかと近づいて見たものの
近くで見ても奥行きの終点をなかなか見つけられないのが不思議です。
何か工夫がしてあるんでしょうか。

どこまでも続きそうな淡い色の空を見つつ、ぼんやり本を読むのもおすすめです。






H25年4月14日まで開催中。
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高速バスで隣の席に座った女性が、
同じ目的地で、しかも初めてというので道案内をして一緒に展覧会を見て回った。
帰りのバスの時間が私より早かったので一旦会場で別れたが、
忘れ物を取りに来た彼女とまた一緒になり、美術館の近くでトルコライスを一緒に食べた。


長崎県立美術館の「生誕150周年クリムト黄金の騎士をめぐる物語」


ボリュームはそんなに多く感じなかったけど、気がつけば1時間くらい経っていた。
グッズのコーナーが楽しくてクリムト関連のグッズと本を選ぶのに必死になっていた。

会場にはなかったメーダ・プリマヴェージという名の仁王立ちした
春らしいワンピースの女の子の絵が可愛くて、
でっかいポストカードのようなものも買ってしまった。
美少女コレクション行き決定である。



ヨーゼフ・ホフマンのブローチは可愛いものが多くてガラスケースの周りを何度もぐるぐるした。
チラシに載っているムーンストーンがたくさん使われているブローチや
金の花のブレスレット(ホフマンか忘れた)が可愛かった。

風景画のイメージが全然ないクリムトの風景画「アッタ―湖畔」は正方形のキャンバスに収められた
湖のゆらめく水面が心地良い。
図版を見ると意外と風景画も多く描いてるんだというのが分かった。

日本初公開の《赤子(ゆりかご)》の絵は印刷物で見るより背景が青っぽく感じた。


大阪市立近代美術館建設準備室というところの所蔵の椅子やテーブル類が良かった。
ネットで調べるとまだ出来てない美術館のようだ。
そういうところの作品も貸し出されるんだなぁ。


昼御飯のあとは一人でコレクション展へ。

長崎市西坂に建つ《長崎26殉教者記念像》を制作した彫刻家
舟越保武(1912-2002)のドローイングは見て良かった。

どんな気持ちで制作していたかが分かる言葉が一緒に展示されているのも良かった。
一人一人が男前だし、清らかな顔つきで悲惨な感じがしないところがいい。


長崎県美のグッズショップで色んなものを見て楽しんだあと(毎回行くたびにちょっと違うのが面白い)
高速バスのバス停まで私は急いで走った。(行きよりも倍くらい遠かったのだ!)
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雨の中「金閣・銀閣の寺宝展 雪舟、等伯、宗達、そして若冲」展に行ってきました。

今回は会場が二つに分かれているということで、まずは石橋美術館に行き
そこから無料のシャトルバスに乗って有馬記念館に行きました。

石橋美術館の本館で展示をしているものかと思いきや、
本館はコレクション展示で、別館でこちらの展覧会が行なわれていました。

せっかくなのでまずは本館から。

今回は坂本繁二郎の絵がわりかし多く飾ってあったので、
じ~っと見ていますと、20代~30代の若い時は人物も背景もけっこう細かく描いているのに、
40代以降は背景と人物や動物などが一体になって、平面的になっていってる
ことが分かりました。

「老婆」という作品はパステルカラーが多いイメージの繁二郎からすると
暗い色遣いなので不思議だな~と長い間眺めていました。
色だけで立体感を出す練習でもしていたのかなぁ。

繁二郎の日本の風景の版画は初めて見ました。なんだか浮世絵っぽい?
家に一枚くらい欲しい、見ていていて気持ちの良い作品です。


別館に行きますと、いまだかつてここでこんなに人と遭遇したことは無いというくらい人が多くて
びっくりしました。さすが伊藤若冲なのか、展示が2月8までだからなのか。

展示室に入ると、大きくて
色鮮やかな釈迦三尊像の文殊菩薩、釈迦如来、普賢菩薩が目を惹きます。

ボストン美術館の普賢菩薩の白い像は目も牙も鋭かったけど、若冲の像は左右で目の形が
違うし、たれ目だし、全体的にしわしわしていて牙はあるのになんだか怖くはありません。


「玳玻天目散花文茶碗」という花の柄の様なものが内側に釉薬で描かれている茶碗が綺麗でした。
外側はタイマイという亀の甲羅のようなまだらな模様で、中とは違う柄になっています。

別館のエレベーター横の小さな展示室にもあった
「黄瀬戸大根文輪花鉦鉢」という大根の絵が描かれたやきものは全体的に淡い黄色で
大根がよりおいしそうに見えました。


そして、シャトルバスに乗り込み20分くらいで有馬記念館に到着。
久留米城跡なんて初めて来ました。

坂道を少し上ると、建物の二階が展示室になっています。
そんなに広くはありません。石橋美術館の別館よりも狭いような。

ここには若冲のモノクロ作品がいくつか展示してあります。

筋目描きという、輪郭線を描かずに墨の濃淡で描き、境界が白く残ることで亀の甲羅や
小槌の木目を出している絵がありました。

やきものも色々展示してあって、見ていると点々がもみじに見えなくもない「銘龍田」や
色と形のきれいな「銘藤波」、形も柄もびっくりな織部焼の「黒織部沓茶碗」がありました。


雨だったのもあってシャトルバスを待つ時間が勿体なかったので、
歩いてJR久留米駅まで行きました。15分くらいかかりました。

有馬記念館のレストランが開いていたら、お茶でもして時間をつぶせるので、
もうちょっと長く営業してくれると嬉しいかも。
そんなことを思っていたら2月2、3はシャトルバス増便&無料休憩所もできるそうですよ。
うらやましい。

有馬記念館のサイトへ

(有馬記念館は20分くらいあればゆっくり見れるので、ちょうどよい間隔でバスに乗れそうです)
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「ボストン美術館 日本美術の至宝展」に行ってきました。

珍しく9時半過ぎに到着して会場に入りました。

朝からお客さんがたくさんいますが、見れないほどではありません。

まず仏像好きにはたまらないのが、仏像ではないけれど第1章の「仏のかたち神のすがた」。
掛軸がたくさんかかっています。

「毘沙門天像」は周りの眷属がユーモラス!
「一字金輪像」は円の中に正三角形が入っているような、とても納まりがよい安定感のある絵です。
京都の六波羅蜜寺で見た運慶の地蔵菩薩坐像にこの安定感、似ている気がする。

第2章の「平治物語絵巻 三条殿夜討巻」の屋敷に入る前と入った後では
人物の描き方が変わる気がするのは気のせいでしょうか。
敷地に入る前の牛車がぶつかりあって人がてんやわんやしている様が、
勢いもあるのに丁寧に描かれていて、一人一人の表情も違って面白いです。


第3章の「松に麝香猫図屏風」の猫が毛並みはふさふさとしてさわってみたいのだけど、
表情が怖いような可愛いような顔をしていて、出口でチャームを買ってしまった。

第4章の「松島図屏風」は尾形光琳。背景の波の模様のあるところとないところとあって、
真ん中あたりに突然波が無い空間があるのが不思議。


狩野永徳の「四季花鳥図屏風」の冬の場面で、
葉っぱに雪が載っている様はポストカードくらいの大きさではよく分からないのでじっくり見るとよいかも。
白い点々が載せてあって濃い所薄い所がある。


第5章は曽我蕭白。
「楼閣山水図屏風」は点々が多い。田んぼにも山にも点々。
蕭白だけじゃないだろうけどこの点々、一体何なんだろう?
木とか草とかを表す記号みたいなものなのかな?

「雲龍図」のひげにも角のようなものが描いてある。等伯の方にはなかったので不思議だなぁ。


文化交流展示室のトピック展示の印籠展も見てきました。
根付も細かい細工がしてあるものが多くて面白かったです。

印籠の裏面を見せるために鏡が置かれているのですが、
鏡が真下にあるよりちょっと斜めの方が見やすいんじゃないかなと思いました。
(なにか理由があるのかな?)

太宰府天満宮の宝物殿で行なわれている
企画展「フィンランド・テキスタイルアート 季節が織りなす光と影」
にも別の日に行ってみました。
宝物殿の白い鎧を見てびっくり。こんなものもあるのかと驚きました。
布にプリントされた柄を見ているとどこを見ていいやら分からなくなるんだけど、
見ていて心地良かったりするのが面白い体験でした。

・・・・・・長く書き過ぎてまとまりませんでした。


九博のぶろぐるぽに参加しています。
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今年最後の美術館は、
石橋美術館の『コレクション展示 8人の作家たち』展に行きました。(会期終了)

サイトより引用。

「石橋コレクションの核をなす作家たち、藤島武二、岡田三郎助、青木繁、坂本繁二郎、藤田嗣治、安井曾太郎、古賀春江、ヘンリー・ムアの8人をとりあげ、約120点の作品を紹介します。
また別館では工芸を展示する予定です」



安井曾太郎の文藝春秋の表紙の絵とコメントが面白かった。
締め切り前にうんうん唸って書いたんだな~とか、
背景の色に苦心していたんだなとか、
孫をモデルにするのは動くから大変だとか書いてあると、親しみを感じました。

よく見かけるような黄色い丸いものがたくさん詰まっている絵はゆず饅頭の絵なんだなぁ。
下に緋毛氈を敷くといいと奥さんのアドバイスがあったとは。



別館のヘンリー・ムアの部屋にはストーンヘンジが描かれた絵があったり、彫刻にする前の
イメージスケッチのようなものがあった。
彫刻しか見たことがないから新鮮だったなぁ。
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「大英博物館古代エジプト展」福岡市美術館(終了)

終了間際だったせいか平日なのにすごい人出でした。
「死者の書」はエジプトの人の死後の世界を描いた書物で、死んでまた生まれ変わって来るために
どんな困難が待ち受けていて、それに対する対処法はこういうものがある、というのが細かに書かれていました。

いきなり作品を見せるのではなく、絵と解説を見せて本物を展示するというスタイルだったので、
見どころが頭に入っているうちに本物を見れたのが良かった。
ヘビを避ける呪文とか、ワニを避ける呪文とか、エジプトっぽいのがいい。

生まれ変わったら、ナイルのほとりの肥沃な土地で自分の代わりにお人形(シャブティ)が農作業を
して自分はゆっくりと暮らす、というのが書物のラストで、
なんだか共感するところがある。

お墓にその人の魂が宿る、みたいに考える所もなんだか日本と近いかも?
(最近の日本人は風になってしまって、お墓にいないかもしれないけど)



『フィンランドのくらしとデザイン ムーミンが住む森の生活』長崎県美術館 平成24年12月24日まで。


名前は忘れてしまったが、スキー板を履いて、一列になってどこかへ向う人の絵が面白かった。
帰宅する人だったか。

その土地の人にしたら、いつもの風景なんだろうけど、
そんないつもの風景を面白いと思って画家が描いたことが面白いなぁと思った。

常設展の陶器の作品は以前も見たのに、フィンランド展を見た後に見ると、
カイ・フランクが森正洋さんに与えた影響みたいなものを見ることができて面白かった。

(森正洋 「フィンランド・デザインとの関わり」は 12月9日まで)

おしゃれで使いやすいものに囲まれる生活なんて憧れるなぁ。
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