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おそ松さんの『さが松り』にサガシリーズのゲームとコラボした『ロマンシング佐賀3』
そして佐賀ご出身の原泰久さんの漫画『キングダム展』が重なる今の時期、
佐賀を訪れてみようと思う方は多いのではないでしょうか?

この3つを1日で回れるのかな?
そもそも、さが松りを1日で回れるのかな?
というのを試してみたくて行ってみました佐賀県!!!!!!

さが松りとは?

2016年8月28日まで佐賀県唐津市で行なわれているおそ松さんのスタンプラリー。
エリア内にコラボ商品やコラボメニューなどもある唐津市を挙げてのお松りです!
スタンプ設置エリアは大きくわけて2つ。

①唐津城下町コース
(★唐津駅観光案内所・唐津市ふるさと会館アルピノ・★さが松マート・旧唐津銀行・
唐津バスセンター・唐津城天守閣地下階)

②虹の松原コース(☆虹の松原ホテル・からつバーガー・☆麻生本家)
★☆はスタンプラリーの景品の認定証がもらえる場所です。

①と②のコースでもらえる認定証が違いまして、どちらも無料で参加できます。

①のうちどれか3つを巡ってスタンプを集めると唐津城下町マスターの認定証、
6つすべてを回ると限定ポスターがもらえます。

②虹の松原コースの認定証は唐津城下町コースの★でももらえますが、
虹の松原コースでは唐津城下町コースの認定証やポスターはもらえないので要注意。


……頭の中がごちゃごちゃして来ましたよね?
つまりは、コースごとにスタンプを集めて、★☆の場所でスタンプラリーの景品をもらえばOK!
それだけ覚えていればあとは回るのみです。


わたしが循環バスを使って平日に回った時の所要時間は途中休憩などもとりつつ
①二時間半程度②1時間半程度でした。唐津滞在時間のトータルは4時間半でした。


マイカーではなく公共交通機関を使ってスタンプラリーをやってみようという方の参考になれば幸いです。





タイムスケジュールと写真はこちらから
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展示室に入り、入り口近くの初期の三作品を見て、
『残照』を目にした瞬間、あぁ!と思った。

『残照』は高い山に登って、遠くの山々を眺めている時のような静かな山の絵だ。
一つ前に飾ってあった絵は、田んぼのあぜの形の面白さに惹かれて
その形を描きたくて描いたのだということが分かるような絵だった。

けれど『残照』には前の絵のように「魁夷が何に惹かれたか」が分かりづらくて、
自分の主張を消して、あるがままの風景を描いている気がした。
「あぁ!ここでこの人は何かに気がついたんだ」と思った。


旅先の北欧で湖にくっきりと映る森林を見て、
普通の絵ならぼやかして描くだろう水に映る木をくっきりと描いたものがあった。

形の面白さを表現するのが好きな人のように思う。

初期の田んぼの絵。冬の京都の屋根が並ぶ絵のリズム感。
雪山の白さと冬の森の針葉樹の暗さ。
水平さを強調した森と湖の風景。


白い馬が出てくる絵ばかりかと思ったら、色んな作品を描いている。
静かそうな絵ばっかりで面白くなさそうだなんて思っていたから驚いた。


旅をして絵を描いて、新しさを取り入れてずっと進化をしていく魁夷の一生を
絵で見ていると涙が出た。

人物の絵ではなくて風景なところも
画家の想いや人となりを勝手に想像しやすいのだと思う。

唐招提寺の襖絵は日本に来る時に目の見えなくなった
鑑真に故郷の風景を見せてやりたいという気持ちから故郷の桂林の山と柳が描かれている。
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鑑真が渡ってきたであろう日本の海のふすま絵も
まるでお堂をそのまま持ってきたように展示されていて、
お寺を拝観しているような気持ちになった。
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山から湧き出る雲の風景を描いた障壁画は大きさもあいまって
その場に居るような臨場感のある絵だった。
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「東山魁夷って、白い馬の絵の人でしょ?」
「道の絵の人でしょ?」と思って食わず嫌いしている人にこそ行って見てほしい展覧会でした。


九州国立博物館
特別展『東山魁夷 自然と人、そして町』

平成28年7月16日(土)〜8月28日(日)
休館日:毎週月曜日 *ただし、8月15日(月)は開館



九州国立博物館のぶろぐるぽに参加しています。
写真は九博からお借りしています。
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秘宝展に行く前にまずは腹ごしらえ!

大名のチーズ料理で有名なお店、チーズダイニングアンジェロ&ミカエル
ランチの石焼きチーズリゾットセットを頂きました。

前菜のサラダとドリンク、小さなデザートもついて1080円。
夏バテ気味でも食べやすそうなカポナータのトマトリゾットは
トマトの酸味とチーズがマッチしていて美味しかったです。

2名以上はチーズフォンデュのセットも頼めるんだとか。
(お一人様のランチは石焼きリゾットのみ!
 二人連れの女の子が多かったのはそのせいかも?)


アンジェロから徒歩5分かかるかかからないかの所に
目的地のギャラリーがあります。
美術館はよく行くのですが、ギャラリーは何となく敷居が高い気がして
滅多なことでは行かないわたくし。

ロマンポルノ映画、春画展・・・・・・と福岡であるものにはとりあえず
行っとけとばかりに突撃してきたわたくしなので、
これも行っとかんと!と恐る恐る古いビルの階段を上っていきました。

ハァ、怖い。なんとなく気が重いよ、ギャラリー。
店主さんと話すことになったらどうしよう。
感想なんて何も言えないかもしれない。
などと一段上がるたびに思考回路がマイナスに染まっていきます。

2階に上がると、右手は何かのオフィス、
左手に明るい雑貨屋さんのような雰囲気のお店が。

中を覗くとたくさんの古書と服や雑貨が見やすく並べられています。
建物の外観は古いけど、リノベーションされた一角は新しく清潔な感じがして
ちょっとほっとしました。なんだかこれなら入って行けそう!(失礼)

ショップの脇の通路の突き当りがギャラリーになっていてR18のマークのついた
扉を開けると、珍書ハンターのカラサキアユミさんが集めた性にまつわる雑誌や書籍、
グッズなどの数々が所狭しと置いてありました。

春画が描かれた陶器や木彫りの(?)男根。

圧巻は壁一面にディスプレイされたエロ雑誌!!(正式名称ってなんていうのだろう?)
表紙の一冊一冊の主張がスゴイ!溢れだす存在感!

雑誌のタイトルも色々でこんなにたくさんの雑誌が刊行されていたのだなぁと驚きます。
近付いてみると、見どころにふせんやコメントがあって「ほうほう!」と
興味を引かれて何冊か手に取ってみました。

昭和の写真やキャッチコピーはエロであり、笑いでありました。写真も絵も文も濃い!!

気になったのは雑誌の巻末のお便りコーナー。
恋人(友達?)募集のコーナーがあるのですが、住所も氏名もばっちり載っているので
この雑誌を今読み返したらとても恥ずかしいのではなかろうかと、
投稿した方の気持ちを想像してブルブルしました。


30分くらいでは置いてある本を全然読み切れなかったので
カラサキさんが貸し本屋さんを始めないかな?
なんてことまで考えてしまいました。

ギャラリーに居る間は一人だったので誰とも話すことなくビルを出ようとすると
後ろからタンタンタンと誰かが追いかけてくる音が。

『何かやってしまっただろうか?』とドキドキしていると、
ショップにチラシを置かせてもらっていた若い女性が
「本は好きですか? こういのは好きですか?」
と言うではありませんか。

「えぇと、まぁ。浮世絵の春画を少し・・・・・・」としどろもどろな答えをしていると
エンジョイスペース大名を教えて頂きました。浮世絵のイベントもあるそう。

そして帰宅してネットで上記の名前を検索してみるとY氏のブログにヒット。
濃い世界は濃い世界に繋がっていました。



カラサキアユミさんの展示は7月17日(日)まで開催中!
入場料無料ですので、バーゲンに来た際には大名まで足を運んでみてはどうでしょうか?



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gallery LUMO

住所: 福岡市中央区警固1-12-5-201
TEL: 092-215-0115
営業時間: 12:00~20:00
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初めての九州新幹線で博多から一時間もかからずにあっという間に熊本へ。

熊本駅近くになると徐行運転になり、車窓からはブルーシートで
覆われた屋根が所々にあるのが見えました。
震災、本当にひどかったんだろうなぁ。

街の中はどうだろうと繁華街へ行ってみると、
雨にも関わらずアーケードは人であふれていました。
さすがバーゲンシーズン!
アーケードの良いところは傘を差さなくていいところと、
車が来ないので広い道をのんびり歩けるところでしょうか。
友人とのおしゃべりも楽ちんです。

熊本のアーケード街の道幅は福岡よりもだんぜん広くて、四、五車線分くらい。
天井も高いので開放感に溢れています。
ここに来ると熊本に来たぞ~という気になります。

アーケードを抜け、いざ熊本市現代美術館へ。

三年前に開催された魔法の美術館が再び!
『かえってきた! 魔法の美術館 かがやけ、くまもとの笑顔たち』展。
こちらも雨にも関わらず子供たちであふれておりました。
触ったり、動かしたりして遊ぶ体験型アートの展示で、
小さい子たちに混ざって大人も楽しんできました。

画面にボールが当たると絵が変わる作品がありまして、
十人くらいのちびっ子と二分間ひたすらボール投げをしてエネルギーを使いきりました。
(スイッチ《なげる、あてる、ひろがる》)

緒方壽人《WITH OR WITHOUT COLOR》はちょっと不思議な部屋でした。
暗い部屋で光が当たったところの写真が色鮮やかに浮かび上がるのですが、
この仕掛けどうなってるんだろう、もしかしてこうなのかって気付いた時が嬉しかったので
ぼやかしておきます。

松村誠一郎《Dancing Mirror》
画面の前に立つと、動いてない人も動きのある状態で画面の中で踊っている楽しい作品。
激しい動きをするちびっ子の動きはさらに激しいダンスに変換されていて面白かった。




震災時の美術館の状況を下記のブログで読んだあとだったので、
子供たちのはしゃぐ姿や、
ホームギャラリーの天井に設置されているジェームス・タレルの青い空の作品が
いつものように見られたことが嬉しかったです。

『平成二十八年熊本地震被災状況等について』




熊本の友人と夕飯を食べた後は、
駅で好物の熊本土産の陣太鼓を買ってほくほくしながら帰途につきました。

また来るけん、熊本!
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雨が降りそうな蒸し暑い日だった。
なぜか無性に甘いものを食べたくなったわたしは
最寄りのイオンのクレープ屋さんで苺とレアチーズケーキ入りのクレープを食べ、
スーパーでジャスミンティーを買ってぶらぶらと県美まで歩いた。

美術館の周りの須崎公園の木々は青々としていて、
まだ四月なのに夏がこちらにせまって来るような感じがする。


セザンヌの絵と、印象派に影響を与えたバルビゾン派
(フォンテーヌブローの森の入口近くにあるバルビゾン村に住んで、
風景画などを描いたコローなどの画家たち)の
写実的な絵を見たあとにいよいよ第三章の「開かれた色彩の扉、印象派」の展示へ。

ここのエドゥアール・マネの白いアスパラガスを二十本くらい束ねたものが
緑の草の上に置かれているのがなんとも不思議だった。

マネの絵のモデルを務めた女性の画家のベルト・モリゾの
《タチアオイの中に立つ子供》は可愛らしい雰囲気だが、
良く見ると顔も服も細かくは描かれていない。
それでも花と子供が明るい日差しを浴びている姿は微笑ましい感じがする。


四章の『新印象主義』では
テオドール・ヴァン・レイセルベルヘの《グリ=ネ岬》に足が止まった。
描かれているものは岬と海と空と雲なのだが、
それぞれが点描で表わされていて近くで見ると点の多さに驚く。

じりじりと後ろに下がって五メートルくらい離れたところから絵を見ると、
点が見えなくなって全体が滑らかに見えるのが面白くて何度も近づいたり遠ざかったりして見た。

描いた画家はどちらの距離で見られることを想定して描いたんだろう。

五章の『象徴主義―ナビ派』には

ドニの絵が一枚あって、色遣いも描かれている世界もとても不思議だった。
《ピンクの教会―ティヨーロワ》という教会が描かれた絵なんだけれども、
ピンク色の雲のようにふわふわとした、
しかし重そうな岩みたいなものが真ん中にあって
教会のインパクトよりもそちらの岩のような何かが気になるのだった。

ドニの絵はジョジョの作者の荒木さんも色遣いに影響を受けたらしいのでもう少し見てみたい。

二階のハイビジョンギャラリーでは印象派関連の映像をずっと流していたので
色んな画家の話を見て見たかったが、
モネの積み藁の連作が出来るまでの話を見て県美を後にした。

農家に藁を片付けないでとお願いしたなどの制作の苦労話もあって面白かった。
時間に余裕がある方はじっくり見るといいかも。


『色彩の奇跡 印象派展』 福岡県立美術館
2016年6月5日(日)まで
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始皇帝と言えば原泰久さんの漫画『キングダム』の世界じゃないの?
と思って九州国立博物館へ行ってみると、
一階のロビーに東京の山手線の車両内に飾られていたという
『キングダム』の複製原画がパネルに展示してあるではありませんか!

『キングダム』をご存じない?
そうですね。わたしも一昨年くらいまで読んだことがなかったので、
ちょっと説明してみましょう。

三階の展覧会の会場の入り口で『キングダム』の一話が新聞の四面分を使って
印刷されていたのでそれを頂いて、一話の内容をまとめてみるとこんな感じでしょうか。

主人公の信(しん)と漂(ひょう)は戦で親を失くし、
集落の長の元で暮らしながら大将軍を目指して剣の修行に励む日々を送っていた。
ある日、漂に仕官の命が下り、信を残して漂は王宮へ。
時が経ち、瀕死の状態で漂が村へ戻って来る。
信は漂の息が絶える前に託された地図の場所へ向う……。

一話目からハード!
『キングダム』は信と、秦の始皇帝になる政(せい)を軸にした歴史物の漫画なのですが、
とても濃い絵と濃いキャラクターたち、生々しい戦闘シーンの悲惨さと
カッコよさがギュっと詰め込まれた作品で、読むとエネルギーが湧いてくる漫画です。

(一気読みすると吸い取られもします。)

わたしはたしか二十巻くらいまでしか読んでいないのですが、
パネル展示では知っているキャラクターの複製原画が見ることができ
展覧会を見る前からテンションが上がりました。

中に入るといきなり兵馬俑ではなくて、
秦王朝の一つ手前の西周王朝からの鐘やそれを秦が真似して作ったもの、
北方民族との関わりを示す帯鉤(たいこう・ベルトのバックル)や
金めっきされた帯飾板などが展示されていました。

貨幣の統一や重りや計り、陶製の水道管や立派な瓦などを見ていると
兵馬俑を作る技術もありそうだなと思えてきます。

そして銅車馬の複製の部屋へ。
四頭立ての馬車が二台並べられている様は複製といえど迫力があります。
約六千もの部品を組み立ててあるそう。ひぃぃ。

そしていよいよ兵馬俑のメイン展示室へ。
スロープの上から見ると本物の兵馬俑もこんな感じで見られるのかな?とワクワク。
降りていくと、装備が立派な将軍俑やひざまずき、
矢(またはクロスボウ)を射ようとしている跪射(きしゃ)俑などが並びます。
教科書に載っていた顔を見ると親近感がわきます。

『キングダム』の中にも歩兵がたくさん出てきますが、
この装備では死にに行くようなものじゃないかしらと
歩兵俑のただ着物を身につけているだけの姿に心配になったりもしました。

等身大の陶器をどうやって焼いたのだろうと思っていたら、
頭と手と足、胴は別々に作られていたそう。
接着剤などでとめてあるのか、はめてあるのかはわからなかったので気になるところです。

顔が黒いのは漆を塗って彩色が施されていたからだそう。
兵馬俑の後ろに回ると市松模様に結いあげられた髪を見ることができるのですが、
儀式的なものなのか、それとも日常的にこのように結われていたのでしょうか。
気になる。
左奥の方のテレビでは着色された兵馬俑を見ることができました。

実はわたくし今回は壇蜜さんの音声ガイドということでなんとなくドキドキしながら借りてみました。
展示品の話以外に、壇蜜さんによるスペシャル・コメントという話が二種類聴けるのですが、
脚本がない感じの喋り方で壇蜜さんの素の喋り方が出ている気がして可愛いかったです。


途中までの『キングダム』を最新刊まで読みたくなった展覧会でした。


九博のぶろぐるぽに参加しています。
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先日終わってしまった行橋の増田美術館の展覧会『美術刀剣と織の世界展』に行って参りました。

某刀ゲームに出てくる刀である虎徹が展示されるぞ~というのと、
増田美術館の存在を初めて知ったので興味本位で片道約3時間の旅に出ることにしたのでした。

ゲームに出てくると言ってもわたしは持っていない刀なんですけれども
ブームには乗っておこうホトトギス。

高速バスを降りて10分ほどてくてくと歩いて行くと、古道具やさんの隣、ジョイフルの真向かいに
突然現れる二階建ての白い建物が増田美術館。

展覧会最終日の10時半ごろ、平日のせいか人影はそう多くないものの
奥の方から年配の女性客数人が楽しそうに話している声が聴こえる。
なんだろうという気持ちを抑えながらまずは最初の展示室へ。

この部屋には西陣織総縫取御召訪問着「東海道五十三次の図」という着物がありました。
小さな風景写真をちりばめたような柄の着物で、一体どんな手触りがするのかが気になりました。
着ると重たいのかなぁ。

山崎朝雲さんという以前福岡市博物館で一目ぼれした彫刻家の方の維摩居士像と扶翼臣もありました。
前者の手が木と思えないくらい立体的に彫られていて、足の指先がピンと前を向いているところに
ドキリとしました。

名の知れた画家の日本画も色々と見て、ガラスと陶磁器の部屋をじっくりと眺めて
いよいよ刀の部屋へ。

部屋に東京の刀剣商の方が居たらしいのですが、買わないのに聞くのもなぁと
持参した本を片手にキャプションに書かれた文字を解読しながら刀を鑑賞しました。

わたしがはっきり分かったのは帽子が小丸くらいでした。
(刀の切先に焼かれた刃紋の形が丸く先端が細めになっているもの)


あっという間の一時間は過ぎ、バス停へ。
行きと同じ時間をかけて帰宅しました。

遠かったけれど刀以外も楽しかったので満足でした。
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噴水の池の水が凍っているのを横目にやってきました、福岡市博物館

目的は一月末まで展示中の国宝の刀 名物「圧切長谷部(へしきりはせべ)」
某オンラインゲームに出てくる刀が自分が住んでいる県に展示してあることを知り、
ミーハー心丸出しで馳せ参じたわけです。

平日の開館直後にも関わらず、企画展示室にはすでに二十人以上の女性が入室していました。

中でもとりわけ人気は『企画展示室2』。

大身槍の日本号と刀の圧切が並ぶガラスの前には写真を撮ったり眺めたりする方が列をなしておりました。

(日本号部分。刀身彫刻は倶利伽羅)
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わたしも一度目は写真を撮るため、二度目は肉眼でまじまじと見るために二回ほど列に並びました。

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圧切長谷部は離れたところから見ても波のような刃文がくっきりしているのが印象的でした。


拵(こしらえ)はシンプルで、鞘の先の方から三分の二が金色で、
鐔(つば)から三分の一が黒く漆で塗られているようでした。

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柄(つか)には柄糸を菱目状に巻き締める菱糸巻きがほどこされており、
菱形になったところからは赤などの色が覗いています。
本を見ると柄巻の巻き方も色々でもっと柄の写真を撮っておけば良かったな~!と
くやしくなりました。


ミュージアムショップでは国宝の『日光一文字』『圧切長谷部』の実物大のポスターも。
三メートル五十センチもある日本号のポスターは完売、
圧切は近日入荷中と書いてありました。


企画展示室には刀以外にも素敵な物がたくさんありました。
「黒田二十四騎画貼紙形」
仏像などでは見たことがありますが、武者絵の白描画(主に墨一色の筆線だけで描く技法)は珍しい
気がしました。
色がない分、線だけに集中して見ることができるのは線フェチとしてはたまりません。

「寿老および鶴猿図(じゅろうおよびかくえんず)」
三幅対の掛け軸の一つに三十匹以上の猿が描かれている絵に驚きました。


企画展示室だけではなく常設展示室も見ることが出来て200円というお得さなので
時間のある方はそちらもぜひ。
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九州国立博物館に行く道すがら、太宰府の定番の梅ヶ枝餅を頬張りながら梅の枝を眺めると
つぼみはまだまだ硬く、枝の先にちょこんとついている物ばかりでした。


アフガニスタン展はまるでアクセサリーショップに来たような気になる展覧会でした。
キラキラしていたのは第三章のティリヤ・テぺという遊牧民の王族たちの
墓に埋葬されていた金の装飾品の細かい細工たち。

青緑色のトルコ石をハート型にして金で縁どった指輪や、
金でできた細かい細工をつなげた首飾りなど。
現代のお店にも売ってありそうなものもたくさん並んでおりました。
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ギリシャや中国、インドなど色々な文化の交差点のアフガニスタンには、
それぞれの場所からもたらされたものも多く、
しばしば「わたしは今どこの国にあったものを見ていたんだろう?」
と頭を切り替えられなくて、こんなふうになることもなかなかないので面白い体験でした。

バーミヤンの遺跡など内戦でたくさんのものが壊されてしまったイメージのあるアフガニスタンでしたが、
この展覧会でアフガニスタン国立博物館では収蔵品を秘密の場所に隠し、
十数年秘密にし、それが今こうして展示されているというのを知りました。

「自らの文化が生き続ける限り、その国は生きながらえる。」
という会場にあった一文は、物が持つ歴史や、物から感じる自分のルーツを失くしてしまうと
人は宙ぶらりんになってしまうということの裏返しでしょうか。

過去をたどれるものがある、というのは人にとってとても大事なんじゃないかな、
というのを感じました。




そして4階の文化交流展示室へ。
「芦屋釜鋳物師の世界~中世鋳金の美と受け継がれた技~」
が4月17日まで開催中です。

釜を持ち上げてみよう、というコーナーが面白く、
下から釜を持ち上げるのではなく、釜の内側に両手を入れて手のひらに力を入れながら持ち上げる
体験ができました。
釜の厚みが少し変わるだけで、重たさが全然違うのにはとても驚きました。



九州国立博物館のぶろぐるぽに参加しています。
写真はぶろぐるぽからお借りしています。
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九州国立博物館 開館10周年記念特別展『美の国日本』に行ってきました。


お昼時は少ないかな~と思っていたら太宰府天満宮への参道は
いつものように修学旅行生と外国からの観光客で溢れていました。

それにしても人が多いのは七五三シーズンだったり
菊花展と秋の銘酒展も開催されていたせいでしょうか。
(今日は夜の七時ごろから更衣祭という衣替えの儀式もあるとか!)


参道にいつのまにか九博のミュージアムショップ(分館?)が出来ていたので
行く途中にちょっと覗いてみました。
来年の干支の猿に関するグッズや九博のグッズ、筆や紙などがあって
長居しそうだったのでとりあえず出て、梅ヶ枝餅を頬張りながら博物館へ向います。

パンフレットに大きく載っていた螺鈿の琵琶の展示は終わっていましたが、
遮光器土偶や火焔型土器など教科書に載っている作品が色々と展示されていました。


『龍首水瓶(りゅうしゅすいびょう)』は瓶にペガサスが描かれている珍しいものでした。
注ぎ口は龍の顔になっています。


『鉄樹』という現代アートのオブジェのような鉄で出来た木の枝もありました。
藤原秀衡の床飾りだったそうです。

『葦出絵和漢朗詠抄(あしでえわかんろうえいしょう)』は
絵の中にデフォルメされた文字が描かれているもので
読めないなりに字を目で追っていくと、たしかに絵が文字になっているものがあって、
発見できた時は嬉しかったです。


『不動明王三童子像』という3メートル近い大きな掛け軸も迫力がありました。

不動明王はよく制多迦童子(せいたかどうじ)と矜羯羅童子(こんがらどうじ)を連れているのですが、
この絵は矜羯羅童子の隣にもう一人居るのです。

誰だろう?と調べて見ると蓮華童子(れんげどうじ)という聞き慣れない名前が出てきました。
(長崎県の文化財のページへ)
検索してもなかなか出てこない蓮華童子・・・・・・。むむぅ、なにやつ。

二童子のどちらかというと紅い色した制多迦童子がカッコいいので目が行きます。



3階の文化交流室では
『田主丸コレクションの茶陶』
で素敵な唐津焼を見ました。

やきものが好きな方は文化交流展示室10室へGOです。


九博の第36回ぶろぐるぽ
に参加しています。
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