九博の裏側を探険〜!

「迷子にならないでくださいね」と大人が大人に念を押す不思議な光景。
始まってしばらくして、「これは一人欠けても気付かないかも」などと
ミステリー小説のようなことを私は考えながら、早足で職員の方の後を追った。


5/18日、九州国立博物館のバックヤードツアーに参加しようと、
日曜の12時頃、館内に入る。
すると、何かのために並ぶ人がずらりといる。

おそるおそる案内所で聞くと、バックヤードツアーの受付らしい。
「こんなに〜!」と驚いていると、
案内所の方が、
「文化財の保存修復関係の団体の方と一緒なので、
今日は普段は入れない場所に入って、学芸員さんから直接話を聞くことが出来ますよ」とのこと。

20分くらい並んで、14時からの回で受付をしてもらい、
外の広場で持ってきたサンドイッチをほうばる。
緑を見ながら、ちょっと強い風に吹かれつつ。

食べ終わると、『国際博物館の日』のため平常展が無料ということで、
そちらをぷらりとする。30分前集合ということで、集合場所に行ったら、
ほとんどの人が来ていなかった。紙には5分前集合と書いてあるんだけど、
受付の人は30分前と言っていたのでそちらに従ったのだが。うーんどっちだ。
5分前にはほぼ全員集まり、30人弱を二つのグループに分けて出発!

まずは階段を2階までダッシュで駆け上がる!(3階分くらい上った気がする
のですが、気のせい?)
廊下をだーっつと突き進み、収蔵庫を窓から見学。
収蔵品に合わせて部屋の木材が違い、木材も節がないものだけを使ったり、
工夫があるそう。
修復エリアでは、4つの普段は入れない部屋に入って、
話を聞くことが出来ました。

古文書などの修復は、まず虫食いのある紙をスキャンして、
虫食いに合わせて紙をすいて、そのシートのまま古文書の裏側から
貼るのかと思ったら、
一つ一つ手作業で虫食いに合わせて、すいた紙を取って、
古文書に載せていくのだそう。
いつかはぺタっと貼れるようになるかも、ということでしたが、
それにしても大変そうです。
シートには番号はふってないように見えたのだけど、
古文書とどうやって照合するのかが気になる所。どこかに印があるのかなぁ。

絵画の修復や、彫刻の修復などの部屋も見学。
ひと部屋ごとに解説があって、これってこういうことをしているんだな〜という
のがその場で分かっていい。

またまた移動のとき、廊下で、この荷物は「隠し部屋に」と書いてあるのを
発見。思わず友人と顔を見合わせ、「「隠し部屋〜?!」」とちょっと興奮。

途中で乗った搬入用のエレベーターは、上に進んでいるのか下に進んでいるのか
さえ分からないほどの、揺れのないエレベーターでこれも驚き。

有害生物管理室というところの現在と過去も見学。
平たく言うと虫をやっつける装置の置いてある部屋ってとこでしょうか。
昔は虫をやっつけるが、品物にもダメージがあったそうですが、
今は虫だけやっつけて、品物には害がないようにできるそう。

最後は免震層を見学しにいったん建物の外に出て、
階段をのぼり、1階と2階の中間にあるような場所へ入りました。
もらったプリントを見ると、九博は耐震構造になっているんだけど、
収蔵庫の下にはさらに免震層があるのです。

地震があったとき、免震層は活躍したそうで、
地下にいた人はひどい揺れを感じたけど、
2階以上の人はそうでもなかったそう。

下から突き上げる直下型地震には対応できないので、
普段から展示の仕方にも気をつけているというようなお話も聞きました。


なんだかお腹いっぱいの一日でした。
先導して喋ってくれた職員の方と、迷子にならんようにしんがりをつとめてくれた
ボランティアの方に感謝です。
 
興味を持たれた方は、バックヤードツアーだけでしたら無料ですので、
行ってみるとよいかも。
九博のサイトに詳しく載っています。
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