『色彩の奇跡 印象派展』 に行ってきた


雨が降りそうな蒸し暑い日だった。
なぜか無性に甘いものを食べたくなったわたしは
最寄りのイオンのクレープ屋さんで苺とレアチーズケーキ入りのクレープを食べ、
スーパーでジャスミンティーを買ってぶらぶらと県美まで歩いた。

美術館の周りの須崎公園の木々は青々としていて、
まだ四月なのに夏がこちらにせまって来るような感じがする。


セザンヌの絵と、印象派に影響を与えたバルビゾン派
(フォンテーヌブローの森の入口近くにあるバルビゾン村に住んで、
風景画などを描いたコローなどの画家たち)の
写実的な絵を見たあとにいよいよ第三章の「開かれた色彩の扉、印象派」の展示へ。

ここのエドゥアール・マネの白いアスパラガスを二十本くらい束ねたものが
緑の草の上に置かれているのがなんとも不思議だった。

マネの絵のモデルを務めた女性の画家のベルト・モリゾの
《タチアオイの中に立つ子供》は可愛らしい雰囲気だが、
良く見ると顔も服も細かくは描かれていない。
それでも花と子供が明るい日差しを浴びている姿は微笑ましい感じがする。


四章の『新印象主義』では
テオドール・ヴァン・レイセルベルヘの《グリ=ネ岬》に足が止まった。
描かれているものは岬と海と空と雲なのだが、
それぞれが点描で表わされていて近くで見ると点の多さに驚く。

じりじりと後ろに下がって五メートルくらい離れたところから絵を見ると、
点が見えなくなって全体が滑らかに見えるのが面白くて何度も近づいたり遠ざかったりして見た。

描いた画家はどちらの距離で見られることを想定して描いたんだろう。

五章の『象徴主義―ナビ派』には

ドニの絵が一枚あって、色遣いも描かれている世界もとても不思議だった。
《ピンクの教会―ティヨーロワ》という教会が描かれた絵なんだけれども、
ピンク色の雲のようにふわふわとした、
しかし重そうな岩みたいなものが真ん中にあって
教会のインパクトよりもそちらの岩のような何かが気になるのだった。

ドニの絵はジョジョの作者の荒木さんも色遣いに影響を受けたらしいのでもう少し見てみたい。

二階のハイビジョンギャラリーでは印象派関連の映像をずっと流していたので
色んな画家の話を見て見たかったが、
モネの積み藁の連作が出来るまでの話を見て県美を後にした。

農家に藁を片付けないでとお願いしたなどの制作の苦労話もあって面白かった。
時間に余裕がある方はじっくり見るといいかも。


『色彩の奇跡 印象派展』 福岡県立美術館
2016年6月5日(日)まで
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by hon-j | 2016-05-02 00:04 | 展覧会レポート | Comments(0)