『始皇帝と大兵馬俑』展に行ってきました。

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始皇帝と言えば原泰久さんの漫画『キングダム』の世界じゃないの?
と思って九州国立博物館へ行ってみると、
一階のロビーに東京の山手線の車両内に飾られていたという
『キングダム』の複製原画がパネルに展示してあるではありませんか!

『キングダム』をご存じない?
そうですね。わたしも一昨年くらいまで読んだことがなかったので、
ちょっと説明してみましょう。

三階の展覧会の会場の入り口で『キングダム』の一話が新聞の四面分を使って
印刷されていたのでそれを頂いて、一話の内容をまとめてみるとこんな感じでしょうか。

主人公の信(しん)と漂(ひょう)は戦で親を失くし、
集落の長の元で暮らしながら大将軍を目指して剣の修行に励む日々を送っていた。
ある日、漂に仕官の命が下り、信を残して漂は王宮へ。
時が経ち、瀕死の状態で漂が村へ戻って来る。
信は漂の息が絶える前に託された地図の場所へ向う……。

一話目からハード!
『キングダム』は信と、秦の始皇帝になる政(せい)を軸にした歴史物の漫画なのですが、
とても濃い絵と濃いキャラクターたち、生々しい戦闘シーンの悲惨さと
カッコよさがギュっと詰め込まれた作品で、読むとエネルギーが湧いてくる漫画です。

(一気読みすると吸い取られもします。)

わたしはたしか二十巻くらいまでしか読んでいないのですが、
パネル展示では知っているキャラクターの複製原画が見ることができ
展覧会を見る前からテンションが上がりました。

中に入るといきなり兵馬俑ではなくて、
秦王朝の一つ手前の西周王朝からの鐘やそれを秦が真似して作ったもの、
北方民族との関わりを示す帯鉤(たいこう・ベルトのバックル)や
金めっきされた帯飾板などが展示されていました。

貨幣の統一や重りや計り、陶製の水道管や立派な瓦などを見ていると
兵馬俑を作る技術もありそうだなと思えてきます。

そして銅車馬の複製の部屋へ。
四頭立ての馬車が二台並べられている様は複製といえど迫力があります。
約六千もの部品を組み立ててあるそう。ひぃぃ。

そしていよいよ兵馬俑のメイン展示室へ。
スロープの上から見ると本物の兵馬俑もこんな感じで見られるのかな?とワクワク。
降りていくと、装備が立派な将軍俑やひざまずき、
矢(またはクロスボウ)を射ようとしている跪射(きしゃ)俑などが並びます。
教科書に載っていた顔を見ると親近感がわきます。

『キングダム』の中にも歩兵がたくさん出てきますが、
この装備では死にに行くようなものじゃないかしらと
歩兵俑のただ着物を身につけているだけの姿に心配になったりもしました。

等身大の陶器をどうやって焼いたのだろうと思っていたら、
頭と手と足、胴は別々に作られていたそう。
接着剤などでとめてあるのか、はめてあるのかはわからなかったので気になるところです。

顔が黒いのは漆を塗って彩色が施されていたからだそう。
兵馬俑の後ろに回ると市松模様に結いあげられた髪を見ることができるのですが、
儀式的なものなのか、それとも日常的にこのように結われていたのでしょうか。
気になる。
左奥の方のテレビでは着色された兵馬俑を見ることができました。

実はわたくし今回は壇蜜さんの音声ガイドということでなんとなくドキドキしながら借りてみました。
展示品の話以外に、壇蜜さんによるスペシャル・コメントという話が二種類聴けるのですが、
脚本がない感じの喋り方で壇蜜さんの素の喋り方が出ている気がして可愛いかったです。


途中までの『キングダム』を最新刊まで読みたくなった展覧会でした。


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