もうすぐ終了の展覧会(大関ヶ原展と肉筆浮世絵の世界展)

福岡市博物館 『大関ヶ原展』

2015年10月4日(日)まで


大関ヶ原展は歴史アレルギーのわたしにも分かりやすい、
一つのテーマに絞って掘り下げていくタイプの展示方法でした。

繰り返し名前が出てくる黒田長政(官兵衛の息子)と福島正則は覚えられたかと。

展示でだいぶ理解してきたところに関ヶ原の合戦の一日を映像で解説するコーナーがあって、
スムーズに頭の中に入ってきました。
島津はよくあの状況から退却出来たな~。

歴史嫌いの子にもお勧めの展覧会だなと思いました。

そして常設展で天下三槍の一つ、日本号とも対面してきました。
黒田家の家来の母里太兵衛がお酒を飲んで正則からもらった槍なんだなぁ!
これが黒田節の槍かぁ~!とすべてが繋がって気持ちが良かったです。


福岡市美術館
『肉筆浮世絵の世界』
2015年9月20日(日)まで


薄暗く、人いきれで蒸し暑く感じる展示室の途中に今日のメインの春画コーナーへの入口がある。

のれんをくぐってみると、
先ほどまでの明るさに慣れた目には明るすぎるほどの灯りの下、版画や肉筆画の春画がずらりと並ぶ。

混浴の温泉にでも入ったようだ。

人にはぶつからないようにしながら、人の顔は見ない。
でもなんだか和やかな雰囲気。

春画を見て面白いなと思うのは、そこでその体勢でするの?(馬の上や田んぼ)とか、
そのシチュエーションは現代ではあまりないけど(蚕のいる部屋とか)というようなところでしょうか。

現代とのギャップを感じたり、江戸時代も今と同じだな・・・と感じたりするのが面白いです。

良い紙を使ってたり絵師や彫師、摺師の技量も見所かと。

わたしはニヤニヤしないように、笑わないようにと意識しすぎて
さらに笑っちゃうを繰り返していました。
・・・・・・衣の模様など細かく見る心の余裕がなかった。


鳥居清長の「袖の巻」は横に長く細長い長方形の紙の使い方が珍しかった。
ネットのバナー広告みたい。
トリミングが大胆で、顔と下半身の必要なとこしか描いてないのに伝わるところが良かった。

明るい中、老若男女がみんなで艶っぽい本を眺めているのってすごい体験だなと思いました。


春画以外のコーナーでは
歌川豊春の肉筆画『観桜美人図』の
煙管につける火をもらおうと、近寄る女性二人の
目線としぐさにドキッとしました。

河鍋暁斎が描いた
『新富座妖怪引幕』もインパクトがありました。

縦4メートル×横17メートルの大きな布に、
太く荒々しい勢いのある線で描かれた我も我もと主張する妖怪たち。

お酒を飲みながら4時間で描いた・・・なんて書いてあるけど、本気にして良いやら。

それを見た後にちょこんと展示されている暁斎の『牛若丸図』の絵や
『五月幟図』の細かい所まで神経を行き渡らせて描いたような絵を見ると、
この技量ならあるかもしれないと思えるのでした。



どちらの展覧会も食わず嫌いの方にお勧めしたい展覧会だなと思いました。
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by hon-j | 2015-09-16 00:05 | 展覧会レポート | Comments(0)