進撃の巨人展 ―WALL OITA―に行ってきた

本当は怖がりなので行こうかどうかずっと悩んでいた。

『進撃の巨人』は恐ろしい場面の多い漫画である。
巨人と戦う登場人物たちのアクションはカッコいいが、いつも勝てるとは限らないし、
多くの人間が犠牲になることも多いのだ。

しかし、恐ろしい描写を乗り越えつつ読んでいると、
巨人とは何か?
この世界には何か隠されている秘密があるのではないか、と疑問が湧いてきて、
怖がりながらも謎を解き明かしたい欲求に突き動かされてページをめくってしまうのだ。

わたしの場合はアニメを見たあとに続きが気になって、
でも怖いシーンが多いので家に置いてはおきたくなくて漫画を借りて読んだクチである。
そんな自分が軽い気持ちで隣県まで行って楽しめるだろうかという不安もあった。

しかし、しかし、展覧会の情報を見ていると
展覧会とは別料金で体験できる
「360°体感シアター“哮”」というものも気になるし、
今年の4月24日に開館した新しい大分県立美術館も気になるのである。

わたしはえいやっと!ローソンで入場チケットを発券し、交通手段を調べ始めた。




翌朝、博多方面から特急ゆふ号に飛び乗り、九大本線で大分まで約2時間半の列車の旅が始まった。

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平日だが、席はわりと埋まっている。
青々とした田んぼと視界の先まで続く平野を抜け、
両脇に緑が生い茂る山道に入ると単線列車の旅らしくてワクワクする。

トンネルをいくつかくぐり、観光地の日田、天ケ瀬、
由布院を通過して45分ほどすると目的の大分駅に到着する。

大分駅からはちょうど良いところに来た市内を100円で走る循環バスの『きゃんばす』に乗りこむ。

5分程度でオアシス広場前(県立美術館入口)のバス停で降りて数分歩くと
車道の向こうに真新しい白い建物が見えてくる。
大分県立美術館(OPAM)だ。

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白をベースにした長方形の建物で、
3面が天井までガラス張りの開放感のあるロビーには
仕切りで区切られていないミュージアムショップがあった。

美術館関係の物の他に、大分の特産品の竹製品やしいたけ、
小鹿田(おんた)焼きなども今風にデザインや包装がされ、
並べられている物を見るだけでも面白い。

じっくり見たいのを我慢して、まずは混みそうな
『360°体感シアター“哮”』に行ってみようと2階へ上る。

チケットだけでも買えないかと訊くと、すぐに案内できるからと言われ
600円を払い、5分程度で中へ。


扉が開くとそこは研修室のようだった。

進撃の巨人関係の装飾はされていないのでますますそう見えるのだろう。
1回で20人~30人は体感できそうだ。

研修室と違うのはテーブルの上にヘッドフォンとゴーグルが置かれていることと
4~5人のスタッフさんがいることだろうか。

ベージュのジャケットにエンジ色のスカーフ、
白のズボンの兵士風の衣装を身につけたスタッフの指示に従い、
ヘッドフォンとゴーグルを装着する。

ネタばれを考慮してまとめると、
トロスト区奪還作戦に出撃する登場人物の一人として
ミカサやアルミンと一緒に行動するというストーリー。

巨人と戦うアクションを自分で行なうことはなく、
見るのみなので運動神経に自信がない人でも大丈夫だ。

立体的な音響と映像でアニメのキャラクターが触れるくらい近くにいるのを感じたり、
立体機動装置のワイヤーに引っ張られて前へ、上へ進んでいく動きを体感できるのは面白かった。

映像自体は5分程度で、説明や前後の装着・取り外しなども含めて10分~15分くらいで終わる。


見終わった後は美術館併設のカフェで大分名物のとり天を食べ、
今日の本命の『進撃の巨人展』へ。

アトラクションのように、ある程度人が集まると部屋の中に通され、
そこで説明を受け、さらに中の部屋へと進んでいく。
通された部屋で演出に衝撃を受けた後は、展示コーナーが続く。

諌山先生の漫画の生原稿の横にコメントが展示してあり、
そんなふうに考えて描いていたんだなぁ~と言うのが分かって面白かった。
それと、原稿のセリフの文字が意外と丸字で可愛かった。

展示してあるサシャの芋は毎日ふかしている、という情報を後から聞いたので
今度行かれる方がいたらまじまじと見てほしい。

小さな頃から今に至るまでの絵の遍歴や影響を受けた漫画なども展示してあったので読んでみたくなった。

出口では再入場不可の物販も行なわれていた。
このときはガラガラだったが、
スタッフの方は10人くらいいたので土日もわりとスムーズではなかろうか。


展覧会の全体的なネタばれレベルはアニメの最終話まで見ている方に合わせてあるようだったので、
コミックスの最新刊まで読んでなくても大丈夫だった。




そして3階の県美のコレクション展を見て駅へ。


美術館から近いガレリア竹町のアーケードから入って進むと
商店街の中に「ウォール・マチナカ」のギャラリーがある。

諌山先生直筆の絵が壁に描いてあり、訪問者も気軽に絵やコメントを壁に書くことができるようになっていて女の子たちが何やら楽しそうに描いていた。

そこを出てさらに歩いているとアーケード内に調査兵団が飾られていて、
道行くちびっこに不思議がられながらもスマホで写真撮影を頑張った。

日差しを和らげるアーケードのお陰でお店を見ながらぶらぶら歩くのも楽しく、
美術館から15分ほどで行ける所を20分以上かけてセントポルタ中央町を出て駅へ到着。



そして帰りは念願のゆふいんの森号に乗り、博多方面へ。
滞在時間4時間の弾丸ツアーはこれにて終了。
行くならお盆前の平日が狙い目かと思われます!


大分県立美術館
『進撃の巨人展』公式サイト
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by hon-j | 2015-08-07 11:45 | 展覧会レポート | Comments(0)