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『アントニオ・ロペス』展へGo!

長崎県美術館の『アントニオ・ロペス』展(H25年8月25日まで)に行ってきました。


普段は日曜が休みじゃないので人の多い日は行かないのですが、
この日を逃すと行けそうになかったので、えいや!と高速バスに飛び乗りました。

途中大雨に見舞われたりしましたが、12時過ぎに無事到着。
昼ごはんを食べようとお店に入り、バスのチケットをちらりと確認してみたら
頼んだはずの「3時18分」じゃなくて
「13時18分」になっている!

慌ててバス会社に連絡して変更してもらい事なきを得ましたが、食べるタイミングを失い、
近くのカフェやレストランはどこも待たねば食べられなさそうだったので
今回は昼抜きで長崎県美へ。

ロペス展以外の催しもやっているらしく、館内は人が多い感じですが、
展覧会はわりと混まずに見ることができました。


写真と見まちがえるほどの写実に惹かれてやってきましたが
最初からそうではなく、
美術学校に在学中は写実以外の作品で、
20代後半から写実へ重きがおかれるようになったようです。

でもでも写実ではあるけど、制作方法にこだわりがあって、
1年のうちの●月●日だけ描く、とか、朝の光だけ、昼の光だけ使いたいと言って描くので
1枚の絵を描くのに時間がかかるので、動かない建物の様な物でもだんだんと街並みが
変わってくるわけで・・・・・・。

写真の様であるけれど、実はどこにもない風景なのかもしれない。

《バリェーカスの消防署の塔から見たマドリード》


長女のマリアをモデルにした作品はあるのに二女をモデルにした作品がないのは
アルバムの写真が長女より次女のほうが少ないことと同じかなぁ。
妻と孫をモデルにした作品もあるのに!
描かれていないのではなくて、この会場にないだけだろうか。

《マリアの肖像》・・・鉛筆でこの質感はすごい!

ロペスは絵だけでなく彫刻もするので、会場の出口近くに彫刻の模型と実際の彫刻の映像が
見られるコーナーがありました。

屋外に置く彫刻は大きくなくてはいけない。なぜなら自然の中では小さく見える、みたいな
ことを言っていて、なんだかなるほどな~と思いました。

ロペス以外の彫刻作品を思い浮かべて、その大きさに納得。
街路樹だって3メートル以上あるもんなぁ。
屋外の彫刻が大きいのは自然基準なんだな~。


考えもしなかったことを気付かされてちょっと嬉しくなった展覧会でした。