太宰府の「蘭館」に行ってみた

私はどうもカフェや喫茶店が苦手である。

一人で一体どうやって過ごしたら良いのか分からないのだ。

コーヒー一杯でこんなにのんびりしていいのか、と考えてしまう。

そして、そもそもコーヒーを飲む習慣がない。

しかし、コーヒー好きの彼氏の誕生日プレゼントのために、
豆だけでもと思って店に足を踏み入れたのである。


【蘭館】

古そうな外観の割に、見るたびに車が停まっていて、前を通るたびに中はどうなっているのだろう
と気になっていた。

最近、テレビに出たり新聞に載ったりして、ここのことだと分かったので、
入ってみようと思ったが、一度は店の前まで来てやめた。
知らない店は、どきどきするのである。

今日はプレゼントを買うラストチャンスだったので、えい、っとばかりに扉を開く。

入るとまず、豆などの商品の売り場があり、レジの前を通ってカウンターとテーブル席のある奥へ進む。


私は一人だったので迷わずカウンター席に腰かけた。


アイスコーヒーとケーキのセットを頼む。

ケーキは函館から空輸されたものだそうで、チーズケーキをショーケースから選んだ。

コーヒーをストローですすりながら、これが苦味のあるコーヒーと言うものだろうかと質問したくて
うずうずする。

酸味と苦味もイマイチどういうものか分からないのだ。

氷で薄くなっても最後の一滴までしっかりコーヒーの味がしたというのは、良いコーヒーなんだろうか。


私の横の席に女性のオーナーがポン、と腰かけて、チラシを折っては仕事に戻り、
また折りに来てくれたので、
もしかして気遣ってもらっていたのかなぁと思ったが、結局三度目にも話しかけることが出来なかった。

好奇心はあるくせに、気が小さい。



飲みながらカウンターの内側を見る。
目の前には八つから九つのカップがずらりと並ぶ。

手前が一段、奥が二段の二列になっていて、このカップで飲みたいというリクエストも受けてくれるそうだ。

メニューにはマイセン、ウエッジウッド、エルメス、その他いろんなメーカーの名前が並ぶ。

私はアイスコーヒーだったのでガラスだ。グラスの縁は円なのに底は楕円で少し変わっている。



カウンターの縁はなだらかに削られていて、腕が置きやすい。

ケーキをゆっくり食べながら、器を眺め、お気に入りを探し、他のお客さんの様子を窺う。

オーナーとの会話からすると、常連さんが多いようだ。

大人ってカッコいいなぁ。
自分だって大人ではあるんだけど。行きつけの店というのがうらやましい。

ホットコーヒーが出来あがると、そそいだ瞬間にふわっとコーヒーの香りが端にいる私の席まで漂ってきた。



40分くらい居ただろうか。
結局、豆はやめて、ドリップ式のコーヒーと水だしコーヒーを買って、
ちょっと大人になったかもと思いながら店をでた。
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by hon-j | 2011-08-03 23:19 | 福岡でごはん | Comments(0)