山口県立美術館『吉村芳生』展

山口県立美術館の周りを見渡すと、木々は赤や黄色に色付いていた。
宮島よりも紅葉が進んでいる。

アスファルトには、ふぁふぁさと乾いた落ち葉が積もっていた。


「吉村芳生展」
とがった鉛筆で日々をうつし続ける私


美術館のサイトを見て、行くことを決めた。

鉛筆だけで写真のように描くことにひかれたのだ。

正直に言うと、教育文化週間だから、無料にならないかな、という思惑もあった。
結果は、常設展が無料で特別展は無料ではなかった。


吉村展の会場に入ってみる。

自分の顔写真を毎日撮り、365日分の自画像を描いた作品や、
何の変哲もない金網をひたすら10メートル以上描いたものがある。

新聞の見開き1ページを丸々模写した作品もあり、絵として新聞を見ているうちに、
昔の記事や広告を読み始めてしまう。

読めるほど、細部まで手抜きがないのだ。
画家もこの文章を写すとき、笑ったかなぁと思いながら見るのも楽しかった。


年代が下ると、モノクロからカラーになり、花や草を色鉛筆で描く作品がでてくる。

《コスモス徳地に住んで見えてくるもの(色鉛筆で描く・・・)》の絵は、大きい。

高さ162×幅336センチの画面に、風に吹かれるコスモスの群れが描かれている。
茎や葉が重なったり、
花びらに光が当たって透けている。
大きさと写真のような絵が相まって、そこに花畑があるみたいだ。


私が気に入ったのは、あじさいの絵の右上のほう。
色んな色が使われていてアクセサリーにしたい可愛さがある。


最後の部屋には新聞紙に描いた自画像がずらりと並べてあり、
自分の誕生日の日付の新聞の自画像はどんな顔をしてるんだろう、と気になってしまう。


紅葉を見に瑠璃光寺や雪舟庭に行く予定がある方は、美術館に足を延ばしてもいいかも。

大人900円。2010.12.12まで。
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この新聞も自画像も手描きなのです。びっくり。
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