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狂言への誘い

ゆらゆら、ゆらゆら、
野村萬斎さんが、揺れている。


先日、赤坂の市民ホールで初心者向けの狂言の催しがあった。

当日券も売り切れ、500人近く入る会場が、満員になった。

二部構成で、一部は狂言に関する話のワークショップ。

1時間萬斎さんが喋り、柿を食べるシーンや動くキノコ!を演じてくれた。

喋っている間の萬斎さんは、足は外開き、
腰から下は動かないが、上半身がゆらゆらとしている。

体をリラックスさせているんだろうか。


狂言の約束ごとを聞き、皆で笑う型を練習をし、後で出てくる歌を歌い、15分の休憩。

二部は『蝸牛』という30分の狂言だった。

かたつむりを見たことがない太郎冠者が、
主に頼まれ、かたつむりを探しに行く話。

頭が黒くて、やぶの中にいて、角を出すものだと教えてもらい、いざ山へ。

山伏をかたつむりだと勘違いした太郎冠者。

山伏もからかってやろうと話を合わせ、囃子がないと動かないという。


あーめもかーぜもふかぬに
でーざかま打ーち割ろう
でーざかま打ーち割ろ〜う

と太郎冠者が言えば、

でん、でん、むっしむし
でん、で〜ん、むっしむし〜

と山伏が踊り付きで返す。

太郎冠者ものってきたところに、主が心配して山へ入ってくる。

さてどうなるかは見てのお楽しみ。


動くキノコの狂言も見てみたくなったので、またあったら行きたいなぁ。